灼けつく頬 ページ25
岡崎くんは食い下がる。まるで私のことを信用していない。全てに疑ってかかる。
私を睨みつける冷たい瞳に、私は従う他ない。分かったと言葉を紡ごうとしたその時。
ーー“自分からしんどい方に落ちていくな”
A｢……イヤ｣
真逆の言葉が震える唇から溢れた。
私の頭の中を巡るのは、岩泉くんの強い眼差し。暖かい手のひらの温度。いっそ身を委ねてしまいたくなる大きな背中。
…イヤだ。これ以上繋がりを断たれるのはイヤ。
岡崎｢……仕方ないな。じゃあいいよ、消さなくて｣
少しの沈黙の後、諦めたような岡崎くんの言葉に、私はぱっと顔を明るくさせる。
ーーが、それも束の間。
岡崎｢その代わり、今から友達一人一人に俺の前で電話して女の子だってこと証明してくれる？｣
ね？と穏やかに微笑む彼を前に、身体が硬直する。完全な不意打ちに顔からすうっと温度が下がった。
岡崎｢何？できないの？｣
A｢……普通、そこまでしないわ｣
岡崎｢世間一般と俺達を一緒にしないでよ。…あ。あと、GPSアプリ入れておくね｣
当然のような顔でスマホを操作させる彼に、私は両肩を大きく震わせる。腹の底から一気に喉元へ突き上げてくるままに、私は感情をぶつけた。
A｢ーーそこまで私が信じられない！？｣
振り絞るような私の声に、彼は微笑みを絶やさない。
岡崎｢信じたいと思ってるよ｣
A｢っ、だったら何で私の行動を見てくれないの！？｣
彼の言うことは守ってきた。電話はすぐに出る。メッセージは5分以内に返す。男とは話さない。友達とは遊びに行かない。電話もダメ。
…そうして、私はスマホの中で友達と話すだけで、現実では誰とも関わらなくなった。私の居場所はどこにもなくなった。私は不在。ここにいるって思うのは彼の傍にいる時だけになった。なのに。それなのに。
A｢私は…私は、岡崎くんを縛り付けたことはない…全部応えてきたのに、これ以上奪うの…？｣
岡崎｢奪うなんて酷いこと言うなあ｣
A｢だって…こんなのまるで、私を監視してコントロールしようとしてるだけだわ！！｣
鋭い声で叫んだその時ーー、
パンッと乾いた音が響いて、私の顔が横に逸れた。何が起きたのかは分からず、数秒遅れて理解する。
岡崎｢……うるさい口だな｣
打たれた頬が火照り、ひりつくように痛んだ。頬を叩かれたのなんて初めてで、気が動転する。
岡崎｢お前は逆らわないで黙って言うこと聞いてればいいんだよ｣
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スナック杏月(プロフ) - なぅさん» すみません😭お久しぶりでございます😭冬は眠くて書く時間に費やしてた時間が睡眠時間になってた😭眠れる森の美女だった😭王子様はいなかったから自力で起きた😭 (2023年2月22日 22時) (
レス) id: 011dd4e45f (このIDを非表示/違反報告)
なぅ(プロフ) - 生きてた...？杏月ちゃんあなた生きていたの...？ (2023年2月22日 22時) (レス) id: 061659d46e (このIDを非表示/違反報告)
スナック杏月(プロフ) - フェアリーさん» いつもコメントありがとうございます🥰及川さんはファンが多くて、岩ちゃんはガチ恋が多いと予想してますねぇ🤔あんな男前惚れないはずがない！！(岩ちゃん推し)次回も楽しみにして頂けると幸いです！ (2023年2月6日 19時) (レス) @page22 id: 011dd4e45f (このIDを非表示/違反報告)
フェアリー(プロフ) - 岩泉｢ーー綺麗だよ、お前は｣は反則だろ･･･それで何人の女を落としてきたんだ岩泉！！(( (2023年2月6日 13時) (レス) @page22 id: ebc545326a (このIDを非表示/違反報告)
スナック杏月(プロフ) - Komachiさん» こまっちゃんお久しぶり！！嬉しいよう😭旅に出て帰ってきたわ🥲前よりもペース緩めて執筆していこう思うよ…ありがとう🥹🫶 (2023年1月18日 1時) (レス) id: 011dd4e45f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スナック杏月 | 作成日時：2021年12月2日 14時
