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それからも、私達の関係は変わることはなくて。

言えない思いと

モヤモヤした気持ちが

心に積もっていくばかりだった。


「はぁ……」


窓に寄りかかりながら

教室の中心で笑っているジェシー君を見つめる。


「大丈夫?」

「ゆいちゃん」

「せっかくの可愛い顔が台無し」


私の隣に並んで怒ったように言う。

視線の先にはジェシー君。


「ねぇ」


私の問いかけにゆいちゃんが、
ん?って顔をして振り返る。


「私達って、いつまでこうなんだろう?」

「A…」

「もうそろそろ、疲れてきちゃった…」


あはって笑ったら
ゆいちゃんが私の頭をポンポンってした。


「疲れたならさ、
 休んでもいいんじゃないの?」

「休む?」

「考えるのやめたら?」


ゆいちゃんの言葉を黙って聞く。

そんな私にニコって笑って


「ジェシー君のこと。
 見るのも、聞くのも、考えるのも、
 一回休んで心を落ち着かせてみたら?」

見るのも、聞くのも、考えるのも…

それって、

「私にはムリじゃない?」

真顔でゆいちゃんを見る。

「まぁ、確かに難しいけど。
 休むっていっても、
 その努力はしなきゃだしね」


だって、今までだって何度も

気にしない、気にしないって

思っても結局ダメだったんだよ?
 

「でも、だからこそ、今回は本気で」

…本気で。


「私だって、傷ついてるA見てるのは辛いよ」

「ゆいちゃん…」

「Aは、笑ってる顔が一番」


綺麗な笑顔のゆいちゃんの奥に
ジェシー君が見えた。

私を見てる。

先に視線を外したのは、私だった。

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HARU(プロフ) - あいすさん» んふふ(笑)あいすさんをたくさん泣かした気分♪またジェシー書きますよう!のんびりお待ちくださーい(笑) (2015年5月30日 9時) (レス) id: 5f45f38707 (このIDを非表示/違反報告)
HARU(プロフ) - みりまむさん» ありがとうございます(*ノωノ) みりまむさんはいつも褒めてくださるので、ついつい調子に乗ってしまいます(笑)今後もよろしくお願いしますね♪ (2015年5月30日 9時) (レス) id: 5f45f38707 (このIDを非表示/違反報告)
あいす(プロフ) - 泣ける作品( ;∀;)またジェシー書いてください♪HARUさんお疲れ様でした(*>ω<*) (2015年5月30日 8時) (レス) id: b73e41006e (このIDを非表示/違反報告)
みりまむ(プロフ) - HARUさん、お疲れ様でした!!『一途すぎて愛おしいバカ』最高です!!!やっぱりHARUさんが書くお話大好きです!! (2015年5月30日 0時) (レス) id: 8e043e8cc2 (このIDを非表示/違反報告)
あいす(プロフ) - HARUさん» ぜんぜん!そう!年下(*´□`*)やーん楽しみ♪ (2015年5月27日 0時) (レス) id: b73e41006e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:HARU | 作成日時:2015年4月8日 21時

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