9 side.J ページ43
聞きたいこと、
言いたいこと、
色々あるはずなのに、
何をどう話たらいいのか分からない。
昼休みのチャイムが鳴って
教室が一斉に騒ぎ出す。
おもむろに立ち上がり、振り返る。
一瞬、Aと目が合ったけど
Aの方から逸らされた気がした。
ぐっと拳を握って
Aの席に向かって行く。
「小暮」
誰かが、Aを呼んだ。
その声にパッと顔を上げて入り口に向かって走って行く。
「萩ちゃん…！」
萩ちゃん？
誰、そいつ？
仲良さそうに話す2人をじっと見つめる。
楽しそうに、笑顔で話すAを見て
胸が苦しくなった。
…あんな顔して笑うんだっけ？
最近、切なそうな、苦しそうな、
泣き顔しか見てないことに気づく。
Aの笑った顔すらあやふやで。
俺って、
俺の存在って、
Aにとって、何？
ふと、萩ちゃんと呼ばれた男と目が合った。
俺の顔をチラッと見たかと思うと、
「…じゃあ、また放課後。
サボんなよ、A」
名前呼び。
教室来たときは、名字で呼んでたろ。
ああ、そっか。
見せつけてるんだ、俺に。
「A」
いつまでも教室の外を見つめる背中に声をかけた。
分かりやすいほど、ビクッとされた。
ちょっと、ショック(笑)
「…ジェシー君？」
「今の、誰？」
自分でもびっくりするくらい低い声。
Aが怯えてるのが分かる。
「萩ちゃ、…萩谷慧悟くん。
去年、同じクラスだったの」
「…何の話してたの？」
「今日から図書委員で、
それを教えに来てくれて」
「今日から？」
「うん」
「じゃあ、一緒に帰れないの？」
図書当番て、いつまであるんだろ。
てか、その間ずっとあいつと一緒ってこと？
Aは必死に断る理由を並べている。
イライラする。
「待ってる」
「え？」
「終わるまで待ってるから」
「いや、でも、悪いよ…」
「彼女待つくらいなんてことないんだけど」
Aが泣きそうな顔して俺を見つめる。
なんで泣くの？
やっぱり、嫌なの？
それとも、俺、鬱陶しい？
「…待ってて、くれるの？」
ああ、よかった。
嫌ってわけじゃないみたい。
「待つよ。一緒に帰ろ？」
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HARU(プロフ) - あいすさん» んふふ（笑）あいすさんをたくさん泣かした気分♪またジェシー書きますよう！のんびりお待ちくださーい（笑） (2015年5月30日 9時) (
レス) id: 5f45f38707 (このIDを非表示/違反報告)
HARU(プロフ) - みりまむさん» ありがとうございます(*ﾉωﾉ) みりまむさんはいつも褒めてくださるので、ついつい調子に乗ってしまいます（笑）今後もよろしくお願いしますね♪ (2015年5月30日 9時) (レス) id: 5f45f38707 (このIDを非表示/違反報告)
あいす(プロフ) - 泣ける作品( ；∀；)またジェシー書いてください♪HARUさんお疲れ様でした(*>ω<*) (2015年5月30日 8時) (レス) id: b73e41006e (このIDを非表示/違反報告)
みりまむ(プロフ) - HARUさん、お疲れ様でした！！『一途すぎて愛おしいバカ』最高です！！！やっぱりHARUさんが書くお話大好きです！！ (2015年5月30日 0時) (レス) id: 8e043e8cc2 (このIDを非表示/違反報告)
あいす(プロフ) - HARUさん» ぜんぜん！そう！年下(*´□`*)やーん楽しみ♪ (2015年5月27日 0時) (レス) id: b73e41006e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HARU
| 作成日時：2015年4月8日 21時
