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気づけばお昼の時間になって。

教室がざわざわしてる。


そろそろ顔もマシになったかな。


そっと顔を上げようとしたとき

視界に映ったジェシー君。

こっちに来る。

やだ。
来ないで。

また顔を下げて瞼をぎゅっと閉じる。


「小暮」


聞こえた声にガバッと顔を上げて
教室の入り口に駆け寄る。


「萩ちゃん…!」

「よっ!今時間ある?」

「う、うん」


さりげなく後ろを振り向く。

ジェシー君がこっちを見て睨んでる気がする。


「昨日さ、先生が渡し忘れてたらしくて」

「何を?」

「当番の日程表」

「当番?」

「これね。そんで、俺ら今日から」


萩ちゃんに渡された当番表を見る。

私と萩ちゃんは今日から一週間。


「まじかー」

「まじだー」

「萩ちゃん、部活あるのにね」

「そーなんだよねー。
 ま、でもサボれてラッキー?」


ちょっと嬉しそうに笑ってる。

「不真面目萩ちゃん…」

「委員の仕事を全うしてるんだから
 真面目萩ちゃんでしょ?」

「そうとも言いますねー」

「棒読みやめなさい」


前髪をぐしゃぐしゃにされる。

「やーめーてー」

手櫛で整えていると
萩ちゃんが私の後ろをチラッと見た。


「…じゃあ、また放課後。
 サボんなよ、A」


あれ、今、名前…


「A」

後ろからかけられた声にビクッとしてしまった。


「…ジェシー君」

「今の、誰?」

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HARU(プロフ) - あいすさん» んふふ(笑)あいすさんをたくさん泣かした気分♪またジェシー書きますよう!のんびりお待ちくださーい(笑) (2015年5月30日 9時) (レス) id: 5f45f38707 (このIDを非表示/違反報告)
HARU(プロフ) - みりまむさん» ありがとうございます(*ノωノ) みりまむさんはいつも褒めてくださるので、ついつい調子に乗ってしまいます(笑)今後もよろしくお願いしますね♪ (2015年5月30日 9時) (レス) id: 5f45f38707 (このIDを非表示/違反報告)
あいす(プロフ) - 泣ける作品( ;∀;)またジェシー書いてください♪HARUさんお疲れ様でした(*>ω<*) (2015年5月30日 8時) (レス) id: b73e41006e (このIDを非表示/違反報告)
みりまむ(プロフ) - HARUさん、お疲れ様でした!!『一途すぎて愛おしいバカ』最高です!!!やっぱりHARUさんが書くお話大好きです!! (2015年5月30日 0時) (レス) id: 8e043e8cc2 (このIDを非表示/違反報告)
あいす(プロフ) - HARUさん» ぜんぜん!そう!年下(*´□`*)やーん楽しみ♪ (2015年5月27日 0時) (レス) id: b73e41006e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:HARU | 作成日時:2015年4月8日 21時

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