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その後は、ボーっとしてて
委員会の話とか聞いてなかった。
「小暮?委員会、終わったよ?」
萩ちゃんに声をかけられてハッとする。
「あ、ほんと?」
「大丈夫?途中から心ここにあらずだったけど」
「あー…、うん。大丈夫。
今日の晩御飯のこと考えてたー」
「なんだそれ」
萩ちゃんがアハハって笑う。
「小暮、もう帰る?」
「うん」
「じゃ、一緒に帰ろ」
「え、萩ちゃん、部活は?」
エナメル鞄を肩にかけて
図書室を出ようとする萩ちゃん。
「ふっふっふー♪
委員会だからって今日なしになった♪」
「そうなの?」
慌ててその後を追う。
「うん、ラッキー!」
萩ちゃんがピースしてにっこり笑う。
つられて私もにっこり笑った。
「よかったね」
「…やっと笑ったな」
萩ちゃんが安心したようにいう。
やっと、って…
心配かけちゃったのかな?
「何があったか分かんないけどさ、
小暮は笑ってた方がいいよ」
ゆいちゃんみたいなことを言う。
私って、そんなに笑えてないのかな。
ふいに涙が出そうになった。
「…ありがと」
「ん。なんもしてないけど」
あはって萩ちゃんが笑った。
「まぁ、話ならいつでも聞くよ?」
「うん、ありがとね」
校門を出てからは、
担任の先生がどうとか、
部活の先輩がどうとか、
他愛のない話で盛り上がって帰った。
萩ちゃんのおかげで、
ジェシー君のことを考えずに済んだ。
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HARU(プロフ) - あいすさん» んふふ(笑)あいすさんをたくさん泣かした気分♪またジェシー書きますよう!のんびりお待ちくださーい(笑) (2015年5月30日 9時) (レス) id: 5f45f38707 (このIDを非表示/違反報告)
HARU(プロフ) - みりまむさん» ありがとうございます(*ノωノ) みりまむさんはいつも褒めてくださるので、ついつい調子に乗ってしまいます(笑)今後もよろしくお願いしますね♪ (2015年5月30日 9時) (レス) id: 5f45f38707 (このIDを非表示/違反報告)
あいす(プロフ) - 泣ける作品( ;∀;)またジェシー書いてください♪HARUさんお疲れ様でした(*>ω<*) (2015年5月30日 8時) (レス) id: b73e41006e (このIDを非表示/違反報告)
みりまむ(プロフ) - HARUさん、お疲れ様でした!!『一途すぎて愛おしいバカ』最高です!!!やっぱりHARUさんが書くお話大好きです!! (2015年5月30日 0時) (レス) id: 8e043e8cc2 (このIDを非表示/違反報告)
あいす(プロフ) - HARUさん» ぜんぜん!そう!年下(*´□`*)やーん楽しみ♪ (2015年5月27日 0時) (レス) id: b73e41006e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:HARU | 作成日時:2015年4月8日 21時