165.日常茶飯事 ページ22
「今日はなに？」
「今夜はチーズハンバーグ！なおちゃんはチーズ好き？」
「はい！大好きです！」
お母さんに促されるままなおちゃんがお父さんの席に座った。
お父さんは残業で遅くなるらしい。
「いただきます、……おいしい！」
「あら、お口に合ってよかった〜！」
なおちゃんに褒められて上機嫌のお母さん。
友達が私の家でご飯食べてるのってなんだか不思議な気分。
ちょっとくすぐったいような気持ちだけど、楽しい時間。
思ったよりもハンバーグが大きくて、ご飯をおかわりしようかどうしようかと悩んでいた時、玄関から聞こえる「ただいま〜」の声。
「あ、お父さん？帰ってこられた？」
「いや……今の声は……」
少し緊張し始めたなおちゃんに、訂正しようとした瞬間、リビングのドアがバンと開いた。
「はぁ〜今日も疲れた〜。ねぇ、今日の晩ご飯なに〜？……あれ？高崎じゃん。なんでうちにいんの？」
「……樹くん？！」
突然の樹の登場にもともと大きな目がこれでもかってくらい見開く。
まぁ、びっくりするのも無理はない。
まるで自分の家のようにズカズカと入って来たんだから。
我が家では日常茶飯事だけど。
「樹くん今日はこっちで食べるの？」
「うん、家の前通ったらいい匂いしたから思わず来ちゃった」
「相変わらず嬉しいこと言ってくれるわね！すぐ準備するから待ってて」
「ハーイ、いつもありがとう」
お母さんも驚くことなく当たり前のように樹の茶碗にご飯を盛り付ける。
樹が、あ、俺ご飯軽めで！なんて言いながら私の隣の席に座った。
なおちゃんはまだ呆然とした顔で樹を見つめている。
「んで？なんで高崎がうちにいんの？」
「いや……まず、ここ私の家だから。樹の家じゃないから」
「何を今さら。もう俺の家と言っても過言じゃない。俺の家だってもうお前ん家みたいなもんじゃん」
「いやまぁそうなんだけど、そういうことじゃないっていうか、うーんと」
「変なヤツ。ね？高崎もそう思うべ？」
「へっ？」
突然話を振られて困惑するなおちゃん。
あー、頭が痛くなってきた。
どこから説明するべきか。
その間にお母さんが準備を終えて樹の前にご飯を置いた。
「はい、樹くんお待たせ！」
「ありがとー。うわ、美味そう！さすがAママだね！」
「うふふ！おかわりもあるわよ！」
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きい(プロフ) - いつか続きが読めるのをお待ちしてます！ (2月26日 4時) (
レス) @page38 id: ee589dc596 (このIDを非表示/違反報告)
yuna(プロフ) - 何度も繰り返し読んでしまうくらい大好きな作品です！いつか続きを知れる日を心待ちしています！ (5月15日 1時) (レス) id: 5cd2a49fca (このIDを非表示/違反報告)
ﾘﾝ(プロフ) - ず〜〜〜っと待ってました！嬉しすぎますありがとうございます🤍 (2022年8月24日 2時) (レス) @page38 id: 5cabe62e5a (このIDを非表示/違反報告)
arisa.(プロフ) - 更新待ってました嬉しすぎます😭 ちょっとずつで大丈夫なのでまた更新して下さると嬉しいです＾＾ (2022年8月24日 1時) (レス) @page38 id: ab602fbbda (このIDを非表示/違反報告)
たなか(プロフ) - 2016年からずっと読んでますまた更新嬉しすぎましたありがとうございます😭 (2022年8月24日 0時) (レス) id: 11c1363eba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HARU
| 作成日時：2019年1月4日 0時
