lovin' (ページ47)

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47.樹ページ47

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［「乾杯～」］

無事に何事も無く見回りを終え、

結実先生とビールで乾杯。

「は～、お疲れ」

［お疲れ～、相変わらずたくさんの生徒に声掛けられてたんだって？笑］

「なんで知ってんだよ笑」

［生徒からの情報提供笑］

「お前もどうせたくさん声掛けられてたんだろ」

［樹先生程じゃないですよ～］

結実先生も生徒にバンバン声掛けられるタイプ。

綺麗な顔して中身は男っぽいから、男女共に好かれてるらしい。

ま、俺には負けるけどな？笑

少ししたら食事も運ばれてきて、
軽い雑談をしながら久しぶりのサシ飯での会話に花を咲かす。

［で、どんな悩み事なの？］

そろそろかなって思ってた頃に振られる話題。

「ん～、すっげえ言いずらいんだけどさ」

［なになに笑］

「お前って教師と生徒の恋愛ってどう思う？」

［…え？］

「…やっぱ、良いイメージないよな」

そりゃ、いきなりこんなん言われたら驚くよな笑

［…まあ、確かに良いイメージはないけど］

「だよな～」

［もしかして、？］

「…多分、お前が思ってる通り」

［そっか。
え、ついに生徒に手出したの？］

「ばか、手は出してねえよ」

［でも、そんだけたくさんの生徒に懐かれてたら、一人くらい気持ち揺らいじゃう相手が出てきてもしょうがないんじゃない…？］

「でも俺先生だぞ。
しょうがないじゃ済まないだろ…」

［先生である前に、一人の人間だよ。
それに一回芽生えた気持ちって簡単には消せないでしょ］

…そうだよな。

好きになった相手がたまたま生徒ってだけ。

想ってるだけなら罪でも何でもないだろ。

「ん、そうなんだよな…」

［だから無理に抑える必要はないと思うよ。
大っぴらにするってなると話は全然違ってくるけどね？］

「はは、それは間違いねえ笑」

［ちなみに相手が誰かって聞いてもいいやつ？］

「絶対引かれるから言いたくねえ」

［生徒を好きになったって時点で割と引いてるからもう大丈夫］

「うわお前！」

［ふふふ、嘘嘘、引いてないから安心して］

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