lovin' (ページ40)

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そのまましばらくみんなといろんな屋台回って、
適当に食べて楽しく話しながら歩く。

［花火まであと三十分ちょいくらいだな］

［今年はみんなで見ような？笑］

『去年はぐれて二人と三人で見たもんな笑』

［本当だよ！
お前ら三人は良かっただろうけど俺ら二人だからな！男二人は寂しかったわ～！］

もうすぐ花火があがる時間。

ほんと、楽しいと時間過ぎるのあっという間だよな～なんて思ってた時。

「しょうがねえな～！笑」

『…ん？』

先生の声がした気がした。

思わず立ち止まって辺りを見回す。

すると案外すぐに見つかった先生。

『あ、いた…え？』

なんで？

生徒と一緒に屋台並んでんだけど。

俺が一緒に回ろうって言った時
先生に怒られるって断わられたのに。

［先生さすが～！やった～！］

「まじで誰にも言うなよ？笑」

［言わない言わない！］

［ジェシー？どうした？］

俺がある方向を見つめてずっと立ち止まってるから
みんながおかしく思ったみたい。

『へ！？いや！』

［ん？あそこにいんの樹先生じゃね？］

［あ、本当だ！］

俺の視線の先を辿ってみんなも次々に先生を見つける。

［あれ、みんな樹先生に買って貰ってない？］

［まって、ずるくね～？笑
俺らもなんか先生に奢ってもらおうぜ！！］

［よっしゃ行こ！］

『お、おい！』

みんな樹先生たちのいる屋台に駆け出していく。

俺も置いてかれないように後をついていくけど

なんか心はモヤモヤしていた。

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