19.チェリーブロッサムティー ページ20
Aside
ここら辺の、どのビルよりも高いであろう鈴木財閥のビルのパーティー会場。私は降谷さんにガッチリと、手を掴まれて会場で待っている蘭ちゃん達に合流するべく急いでいた。
「お前が騒ぐから、遅れたじゃないか!!」
『降谷さんが、起きたら私の部屋でくつろいでたからじゃないですか!!』
ドレスを買いに行ったのは、午前中。あの後、私達は降谷さん家でご飯を食べ、一時解散。7時に降谷さんが迎えに来てくれるはずだった。
『私の部屋に居たんなら、起こして下さいよ!!あぁ、もう!!』
「眠ったAが悪い!!しかも、すぐに支度しないで俺のこと、ネチネチ言ってたからこんなことになったんだ!!」
『最近、仮眠が取れてなくて寝ちゃってただけです!!』
ブラック企業である公安に、鬼上司降谷零のせいで最近の私は、睡眠不足で正直、倒れそうだった。空いた時間で寝ようと、パーティーに行く前に眠ったのだが…。
思ったより、深く眠ってしまったようで起きたのは7時半頃。急いで支度をしようと、リビングのドアを開けたら真剣な顔をして、私の書類を片付けてくれていた降谷さん。
優しいな…と思ったけれど、勝手に家に上がり時間を30分過ぎても、起こしてくれなかったことに、私は激怒してしまった。当の本人は
「あぁ、もうこんな時間か…」
なんていいながら、勝手に私の家の洗面所を借りて、自分もタキシードに着替えてきた。それで家を出たのは、8時過ぎ。1時間以上も予定の時間を超えてしまったのだ。
私達は公安刑事自慢の、脚力を使って走っている。…まぁ、私はあんまり体力がないから降谷さんに引っ張ってもらえて良かった。手を繋いだ(?)のは、降谷さんからだけど。
すれちがう人達が、驚いたようにこちらを見るし、女性は降谷さんを見て黄色い悲鳴を上げるし、男性はやらしい目で私を見てくる。
「大半の書類は終わらせといたから、それでチャラにしてくれ!!」
『あいあいさー』
…うん、なんだかんだで許しちゃう私は甘い。けど、書類が終わってラッキーかな。私達は走る足を更に、早めた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 440人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
セニオリス - ちりさん» コメントありがとうございます。完結できるとは思わなかったので、本当に良かったです。続編の件はどうしようか迷い中です。楽しく読んで下さりありがとうございました!! (2019年1月27日 3時) (
レス) id: f671b24827 (このIDを非表示/違反報告)
セニオリス - Vermutさん» コメントありがとうございます!!そんな風に思っていただけて嬉しいです。読んで下さって本当にありがとうございました!! (2019年1月27日 3時) (レス) id: f671b24827 (このIDを非表示/違反報告)
ちり(プロフ) - 完結おめでとうございます！いつも楽しく読ませて頂いておりました！！続編あるなら楽しみです！もしよろしければ、結婚式する前や後や、結婚式の話も読んでみたいです！ (2019年1月25日 22時) (レス) id: 85512324d5 (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - 完結おめでとうございます。最高のエンディングで感動しました。素晴らしい作品でした。こんな作品に出会えて嬉しいです。 続編の件、大賛成です！ (2019年1月23日 19時) (レス) id: 6de8030682 (このIDを非表示/違反報告)
セニオリス - 和美/美香さん» ありがとうございます!!これからも頑張っていくつもりですので、この作品をよろしくお願いいたします!! (2018年12月27日 20時) (レス) id: f671b24827 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：セニオリス | 作成日時：2018年12月24日 8時
