貴方に捧げる人生【梶裕貴】 (ページ39)

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33 新しいミライページ39

Aside

あの話があって、また裕貴さんの自宅でお世話になることになった。

世間には裕貴さんのラジオで発表があったように【女と暮らしている】と騒がしい。

正直、怖い。

私も色々酷いこと言われてるのは知ってる。

前までファンだった人であろう人も裕貴さんに言ってることも…。

私の怖かったことが現実になってる。

でも、裕貴さんは怖がる私と全くの真逆で、前よりも自然な笑顔でいた。

梶「A？また見てるの…？」

ソファに座ってTwitterを開いて震える私を見て裕貴さんは静かに隣に座っている。

検索する手が止まらない。

《梶裕貴》や《梶裕貴女》や《梶裕貴彼女》など

何度も更新する度に【悲しい】【ガッカリ】という言葉が頻度に出てくる。

中にも【幸せになって】【梶くんが幸せならそれで！】といった言葉もあるが、今の私には前者の言葉ばかりが目にとまる。

分かっていたことだった。

分かっていたことだったのに、こんなにも苦しい。

やっぱり私はいなくなった方がいいのではないか。

そう思うと

梶「大丈夫、俺がいるから。」

と言ってくれる裕貴さんがいる。

梶「時間の流れに任せよう？ね？

仕事の事は安心してよ。俺こう見えても顔広いんだよ？」

ふふん、と言い出しそうな勢いの裕貴さん。

既に腰に手を当てている。

梶「俺もAもこーなることは知ってたでしょ？

でも俺はこれを選んだ

俺だって怖いよ～？いつ何があるか分からないしね？

でもねぇ、選んじゃったんだよねぇ

もう次は承認してくれた人もいるしさ！

苦しいことがあれば言ってよ、隠さないでさ。

俺もAに言うから！なんなら今もある！

聞いてくれる？」

圧倒された私は頷くことしか出来なかった。

梶「俺の今の苦しいことはね、

Aが悲しそうな顔をすることだよ」