32 その後の出来事 ページ38
過去編終了です
Aside
『その後お兄ちゃんは帰ってくることがありませんでした』
梶「それは、話してた流行りの病なんだね…」
『はい。』
祖母「お兄ちゃんが留学して、5年目にAの両親が家に訪れてね、そのままAを連れて一緒に暮らし始めたんだよ」
『…。』
梶「え…?それって…失礼だけど、大丈夫だったんですか…?」
『大丈夫かって言われたらそれはもう最悪な人生で終わっちゃうんだなぁって思ってましたよ
当時中学一年だったんですけど、親からの暴 力、虐 待。もあって…。
学校に行けたとしても体中に残る痣をみて友達なんて関わるとろくなことがないと私に近づこうとする人なんていませんでした。
先生も含めて…。』
梶「……っ。」
『だから、中学三年になる年に家出したんです。
元の家と真逆な場所のアパートを借りて…
それ以降お兄ちゃんが貯めていてくれたお金で生活です』
梶「その時はおばあちゃんの家に行こうとは思わなかったの…?」
『連絡はとってたんです。
でもおばあちゃんその時ちょうど入院してて、心配かけたくなくて両親と暮らしてると嘘ついてました…。』
梶「1年その生活をしてて、俺と会ったって事だね」
『はい。そうです。
すみません…両親が死んでるって嘘ついてて…。
裕貴さんと会った時も学校に行ってなかったし…。
私、本当に嘘ばっかりで…ごめんなさい…。』
梶「謝らないで…。
Aの嘘は自分を守るためについたんだ。
なにも間違ったことしてないって、俺は思うよ。
部外者が何言ってんだって感じだけど…。」
『でも…。』
梶「今度は俺も一緒がいいな」
『…へ…?』
梶「Aは今まですごい辛い思いで一人で頑張ってきてたんだよね。
えぇっと…上手く言えないけど…
1人で辛いよりは2人で辛い思いした方が荷が降りた気がしない…?」
『そっ…そんな…!裕貴さんに辛い思いなんてさせたくありません…!』
梶「なら俺と一生一緒にいて欲しい」
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カナリア - 続き待ってます (2018年8月27日 15時) (レス) id: 30bbe2ba04 (このIDを非表示/違反報告)
朱理 - 面白いです!!続き待ってます♪ (2018年8月13日 22時) (レス) id: 73dcae6f85 (このIDを非表示/違反報告)
miume - 続きを待っています!頑張って下さい♪ (2018年5月21日 11時) (レス) id: 3d68d48b33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月夜 | 作成日時:2018年1月24日 20時