貴方に捧げる人生【梶裕貴】 (ページ29)

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24 貴方にお願いページ29

梶side

思ったより近くて予定より20分早くついた。

梶「……この家だな…」

改装とかもしてなくて写真で見た通りの家で安心した

ここにAがいるんだ…

部屋の電気、ついてる…

居間であろう所と、2階の部屋…。

梶「遅い時間にごめんなさい……!」

“ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ”

？？「はい…？」

梶「あ、あの、、夜分遅くに誠に申し訳ありません…A……さんの祖母の方で、お間違いないですか…？」

？？「……Aの人かい」

梶「あ、えと、、」

？？「…まぁ、入りなさい｣

梶「お邪魔いたします…」

家に入ると独特の心地のいい香り。

壁に小さい頃のAの写真があった、隣にはAとかなり年が違うと思う男の子

誰なんだろう

祖母「Aなら上にいるけど、呼んでも来ないと思う…すまんね…」

梶「いえ、それは大抵想像はできてましたから…Aは元気なんですか…？」

祖母「あぁ、あんたのこと嬉しそうに話しとったよ」

梶「…!」

祖母「あの子、1人で

台本読みが本当にすごくて

そこにキャラクターがいるように思えた

私もお兄ちゃんも好きなキャラクターがいた

お兄ちゃんにも会わせてあげたかった…

そう言っていたよ…｣

梶「あの、Aにご兄弟は、いますか」

祖母「あぁ、14歳離れた兄がいたよ」

“いた”…

やっぱりAにはおばあさんだけだったのか…

梶「まだ、僕の名前言ってませんでしたね…僕…」

祖母「裕貴、だろ」

梶「え、、あ、はい…」

祖母「Aをあんたに任せたい」