検索窓
今日:15 hit、昨日:0 hit、合計:18,938 hit

15 温かいご飯 ページ19

ASide




裕貴さんの目、すごく綺麗な瞳だ。


でも、こんな顔見せたくなかった…。


話さないと裕貴さんに伝わらないのは分かってる。


話さないと……。







『……怒ったり、しませんか………?』


梶「うん、怒んないよ」


『困らせたりしちゃいますよ…?』


梶「そんなことない
話をわかれば困ったりなんかしないよ。」


『でも…っ……!』


梶「俺はAを分かりたい」


『っ…』


梶「話してくれる?」


『…はい。』







裕貴さんはとても大人だと思う。


私は子供過ぎて裕貴さんに迷惑かけてばかりなのに…。


どうしてこんなに優しくしてくれるんだろう








『…裕貴さんの作ってくれたご飯が、お母さんの作ってくれるご飯と味がすごく似てたんです…。』


梶「お母さんと…?」


『はい…
それに、誰かにご飯を作ってもらうって家族と離れ離れになってから初めてで……

離れ離れになった時は、幸せなんて感じれないと思ってました…。

でも裕貴さんに声をかけてもらって、一緒に過ごすようになって。

沢山の幸せをくれるうちに私は幸せになっていいのかなって思ってて……。』







とにかく今思ってること、順番はバラバラになったりしてるけど、全部言った。


お母さんのご飯がそこにはあった。


もうこの世の何処にもいないお母さんのご飯。


話すた暇に涙が止まらない。


お母さん、お父さん……。






梶「ごめん、少しの間だけだから、許して」


『……へ?………………っ!?』




話しを全部聴き終わった裕貴さんはしばらく自分の拳を見つめていた。


顔を上げたと思ったら、私の体は軽くなり、目の前に裕貴さんの顔が。






『あっ、、あのっ………!』


梶「…俺が、守るから。絶対に。」


『っ…』






どうして、悲しそうな顔をするのだろう。


自分のことじゃないくせに。


私のことばかり考えてくれる。


私は…裕貴さんにどう思われてるのだろうか。


ただの女子高生なのだろうか。


ただの赤の他人なのだろうか。


ただの……。








梶「俺さ、Aに会えない時間が不安で不安で仕方が無いんだ

早く仕事終わらないかなっていつも思ってた」






____________
続き次のページです
キリ悪くてすみません(>_<;)

16 お父さんだね→←14 聞かせて欲しい



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (29 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
43人がお気に入り
設定タグ:梶裕貴 , 声優   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

カナリア - 続き待ってます (2018年8月27日 15時) (レス) id: 30bbe2ba04 (このIDを非表示/違反報告)
朱理 - 面白いです!!続き待ってます♪ (2018年8月13日 22時) (レス) id: 73dcae6f85 (このIDを非表示/違反報告)
miume - 続きを待っています!頑張って下さい♪ (2018年5月21日 11時) (レス) id: 3d68d48b33 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:月夜 | 作成日時:2018年1月24日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。