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12 アルバイト ページ16

梶Side



『裕貴さん、私アルバイトがしたいです』


梶「……アルバイト?」





あの話の数日後、Aが改まって話があると言ってきた。




梶「どうしてやりたいの?」





俺の為とか言ったらやめさせよう。




『実は…行きたいところがあって…その為にお金を貯めたくて……』


梶「Aの行きたいところって、独りで行きたいところ?」


『できれば、裕貴さんもご一緒できれば嬉しいですけど、まず私が先に行きたいなと…』


梶「そっか、うん、いいよ。」


『っ…!あっありがとうございますっ!』


梶「あ、ところで何処で働きたいの?」


『このカフェなんですけど…』





Aがスマホの画面を見やすいように見せる。


ここから遠くもなく近くもなくと言ったところか。





梶「お洒落なところだね、Aがいそう笑」





この距離なら何かあった時俺もすぐ行けそう、かな。




『早速電話してきてもいいですか…?』


梶「うん、がんばって」


『はいっ』





Aは嬉しそうにスマホを握り締め、いつも俺が発声練習とか台本読みをする部屋に入っていく。


まぁ、女の子だから恥ずかしいってのもあるのかな…?


あの部屋は防音設備が完備されてるから近い部屋でも何も聞こえない。


なんだろう…娘の第一歩って感じがする…


緊張してきた…






数分経ってAが部屋から出てきた。





梶「どう…?」


『金曜日に来るように言われました…!』


梶「てことは電話印象は、よかったんだ…!よかったね!」


『はいっ、面接頑張りますねっ』


梶「金曜日ってことは、まだ3日あるね」


『夕方からなので色々練っておきます!』


梶「うんうん、頑張れ!」







Aのやる気に満ちた顔すきだな。


あぁ、でも金曜日って朝から夜まで仕事か…


夜はAの事を伝える日だ…


送り出せないのが悔しいな…笑


しかも今週は忙しくて、あまり家にもいれないし


アドバイスできるか分からないけど家にいる間はAとしっかりいよう。


それじゃないと俺が不安になる





『…あっ、裕貴さん今日の夕飯なにがいいですか?
私今日買い物済ませてきたので色々ありますよ!』


梶「ありがとうね、じゃあ今日はカレーがいいな」


『だと思ってました!カレーの材料買ってたんです!』









Aのカレーは本当に美味しい

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設定タグ:梶裕貴 , 声優   
作品ジャンル:恋愛
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カナリア - 続き待ってます (2018年8月27日 15時) (レス) id: 30bbe2ba04 (このIDを非表示/違反報告)
朱理 - 面白いです!!続き待ってます♪ (2018年8月13日 22時) (レス) id: 73dcae6f85 (このIDを非表示/違反報告)
miume - 続きを待っています!頑張って下さい♪ (2018年5月21日 11時) (レス) id: 3d68d48b33 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月夜 | 作成日時:2018年1月24日 20時

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