貴方に捧げる人生【梶裕貴】

10 答えのない悩み ページ14

ASide



裕貴さんはああ言ってるけど、私には無理してるように見える…。


こんな出来事きっと初めてだし、業界でもない事だと思う。


だって、どうするの

【大人気声優 梶裕貴が女子高生と同棲か!?】

【○○日前から既に同居していた!!】

とか記事にでもなったら……死 んでも償いきれないよ…！


『はぁぁぁ……裕貴さんは分かってないです…』


梶「Aは優しい子だね」


『どうしてそう思うんです…？』


梶「俺の事すっごい考えてくれてるでしょ？考え過ぎて溜息も出る程にね」


『だって…当たり前じゃないですか…。
裕貴さんはもし私達の事がバレたとして、どう皆さんに伝えるつもりなんですか…？』


梶「ん〜……それを聞かれると悩むなぁ…」


『……裕貴さんはどうして大丈夫って思えるんですか？』


梶「それは君がAだからかな」


『…？つまり……？』


梶「Aと住んでると楽しいし、良い意味で暇がないし、悲しませたりなんかしたくなし、俺がAを離したくないから」




はっず。聞かなきゃよかった…。


って、そんなこと言ってる場合じゃない…。




『そ、そんなことで、ですか……？』


梶「君がそんなこと、でも俺にはとても重要なことだよ。Aが俺の元からいなくなる日が来たら悲しい。」




※付き合ってません




梶「まぁ、いずれは来るかもしれないことだけど、俺はこの生活本当に楽しいと思ってるし、Aとの生活やめたくないな」




※付き合ってないです




梶「Aは俺とは暮らせないって思う…？」


『ぅっ……それは……』





正直言わせてもらえるのだとしたら、裕貴さんとずっと一緒に居たい。


でもそんなの私だけが高望みして、ファンの方なんて一ミリも思ってないだろう。


逆にそれで「よかったね！」なんて思う人は頭のネジお母さんのお腹の中に置いてきてる。


絶対。ごめんなさい。


今の私じゃ賛成してくれて嬉しいとも思えない。


批判されまくるのも苦しいけど、それほどの才能を持ってる裕貴さんだもん。


私が元からしっかりしてればな…。





梶「それよりさ」


『…はい…？』


梶「お腹空いた」


『あっ、もうこんな時間…何にします？』


梶「オムライス食べたい」



可愛いかよ。

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