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10.2 ページ44

青side

悪い偶然と良い偶然。



どちらもあるけどさ、今回程偶然に感謝したことはない。



ブラブラ歩いてみたけど、北斗は見つからないし何も面白いことないし...

あいつ、どこいったんだよ

トイレ寄って帰るかと思って、トイレに入ろうとしたら先客がいた。


北「はぁはあ....ゲホッ...」
樹「北斗?.....っ!具合悪い?!」



トイレで蹲っている北斗を見つけて、急いで支えてやる。


北「へん...ず、つう....い゛っ.」

樹「わかったわかった。辛かったな...」


あー、雨降ってるもんな

気づいてあげられなかったことに、悔しさを覚えつつ、北斗の背中に手を添えた時だった。

北「じゅ、ぃ...ねて..い...から」

背中を摩ってあげようと思ったら、弱々しく遮られた。



真っ青な顔で何を言ってんだか..

樹「気にすんな。...まだ、吐けてない感じ?」

北「....。ん。..うっ..」

樹「そっか。すっきりしような」


真っ青な顔で、吐き気に耐える北斗が可哀想で。
早く楽にしてあげたかった。


少し、強めに背中をぽんぽんっと叩く。


北「んっ!...うえっ、げほげほっ!!」

樹「そうそう...ゆっくりね」

10.3→←10.偏頭痛(BLACK,BLUE・PINK)



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作者名:みかん | 作成日時:2020年8月20日 1時

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