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ヒョクは呆れた様子で
更衣室のベンチに座った。
EH「お前はいつもそう」
「なにが？」
EH「受け入れるだけ。
ちゃんと理由も聞かないし、引き止めもしない」
「･･････」
EH「そんなんで本当に好きなのかね」
「好きだよ、すげぇ好きだよ」
EH「じゃあさ、もっとちゃんと
向き合うべきなんじゃね？」
「向き合ったもん」
EH「黙って向き合ってても
意味ないんだぞ!!ちゃんと話したか？」
「･･････」
EH「なんで、なんでって聞く前に
お前がどうしたいのか、伝えるんだな」
「( > ＜。)ｳｳ･･･」
ヒョクが言ってることが
もっともすぎて何も言い返せなかった
今までずっとそうだった。
彼女の方から別れを告げられて
理由も聞かずに受け入れた
理由を教えてくれない子に
なんで、なんでと詰め寄ったこともある
でも俺がどうしたいかなんて
伝えたことがあったかな。
Aには伝えないといけない
そんな気がして
ジムを後にAの会社に向かった
そろそろ仕事が終わる時間
会社の前に路駐して待ってたら
同僚らしき人達と
建物から出てきたAを見つけた
「A」
A「え？」
ぞろぞろと会社から
人が出てくる中
Aを捕まえると
助手席に乗せて車を発進させた
「ごめん。明日、騒がれるかも」
A「平気」
「俺のマンション行くけど、いい？」
A「あ、うん」
Aから緊張が伝わってくる
何言われるんだろうと
思ってるよね
大丈夫だよ。
ただの告白だから。
「座ってて」
A「ん？うん」
ソファに座るAのところに
コーヒーを持って行き
隣に座った
微妙な距離とっちゃったな
「別れる理由、話す気になった？」
A「･･････」
「まあ、いいや。
A、俺は別れたくないよ。
別れたいなんてコレっぽっちも思わない」
手に持っていたコーヒーを
テーブルに置くと
肩を震わせて泣き出したA
「この別れは受け入れられない。
ホントに別れたいなら
それ相応の理由がないとね」
A「･･････ｳｳｯ･･･」
「A、愛してるよ」
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作者名：さるるん
| 作成日時：2024年3月8日 13時
