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A「･･･別れたくないのに
別れないと･･･いけなくて･･･」
「なんで？」
A「･･････」
ダメだ。もうイライラが制御出来ない。
Aに近付いて
腕を掴み、カードキーを奪うと
部屋を後にした。
1階に着いて
ポストにカードキーを入れ
階段で地下駐車場に行き
車を発進させた
マンションに着くと
そのままベッドにダイブ
朝、夜明け前に起きて
やっと落ち着いて
シャワーを浴び
ペットボトルの水を一気飲みした
電源を落としていたスマホ
電源を入れると
メッセージが17件と
不在着信が3件
全部、Aからだった。
電話を折り返すのも
メッセージを見るのも嫌で
そのまま画面は閉じて
スマホをバックに押し込んだ
幸いなのかスケジュールがない
体でも動かそうと思い立ち
いつものジムへ向かった
ﾄﾚ-ﾅ-「ドンヘさん痩せました？」
「ああ、最近食ってないから」
ﾄﾚ-ﾅ-「ダメですよー。食べないと」
「そうなんだけとね」
ﾄﾚ-ﾅ-「あ、ウニョクさんも来ましたよ」
「ほんとだ」
ﾄﾚ-ﾅ-「何かあったら呼んでください」
「うん。ありがと」
ヒョクは俺の隣のランニングマシンに立つと
チラッと俺を見ただけで走り始めた。
なんとなく、
ホントになんとなく
ヒョクの隣は居心地が悪かった。
EH「どこ行くんだよ」
「帰る」
EH「彼女と話した？」
「うん」
EH「で？」
「よくわかんない」
EH「は？」
走っていた足を止めて
ランニングマシンを降りたヒョク
俺の腕を掴むと
そのまま更衣室まで連れていかれた
EH「わかんないってなんだよ」
「別れたいとか、別れたくないとか
訳わかんないもん」
EH「どういうこと？」
「だろ？別れたくないのに
別れなきゃいけないとか･･･(｡´-д-)ﾊｧ」
EH「で？」
「なんで？ってきいたけど
何も言ってくれないから帰って来た」
EH「何かありそうだけどな」
「わかんないし、もういい」
EH「もういいってなんだよ」
「別れるしかないじゃん!!」
思わず大きな声が出た。
心も声も制御不能だよ･･･。
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作者名：さるるん
| 作成日時：2024年3月8日 13時
