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メッセージを送って1週間後
やっと時間が出来て
Aに連絡をした
久しぶりのAの部屋
相変わらずの広さの
ペントハウス
ソファには座らず
ダイニングの方に座り
コーヒーが出てくるのを待った
湯気が立つコーヒーが
目の前に置かれて
Aが向かいに座ったのを確認
コーヒーに手を伸ばす前に
財布からカードキーを出して
テーブルに置いた
「別れたいならそう言えば良かったのに」
A「･･･言えなかった」
「なんで？」
A「･･････ごめんね」
「色々、ちゃんと理由を言えよ。
別れるのも、言えなかったのも」
A「そう･･･だよね」
「じゃないと俺だけ進めないじゃん」
A「･･･ごめんなさい」
「謝んなくていいから!!」
思わず声を荒らげた。
俯いていたAの肩が
ビクってなって
しまったと思った
「ごめん」
そこからは沈黙。
長い、ながーい沈黙。
カップ一杯のコーヒーが
なくなって
これ以上居ても無駄だと思えて
「帰る」そう言って立ち上がると
玄関に向かった
あー、そうだ。
カードキー返したから
出られないのか？
バツが悪いな･･･もう･･･。
A「ドンヘ」
「なに」
A「･･････」
「カードキー頂戴。ポストに入れとく」
A「あ･･･一緒に行く」
「いいよ」
A「･･･わかった」
玄関に続く廊下の途中まで来ていたけど
テーブルまで戻りカードキーを
手に戻ってきたA
差し出されたカードキーに手を伸ばすと
ガキのイタズラ並にカードキーを
Aの背後に隠された
「ふざけるような空気かよ」
A「ふざけてない」
「じゃあ、なに」
A「別れたくない」
「は？」
A「別れたくない」
「･･････(｡´-д-)ﾊｧ-」
なんなんだよ･･･。
別れたいとか、別れたくないとか
俺にどうして欲しいんだよ
マジわかんねぇ。
「A」
A「･･･ん」
「俺はさ元々別れる気なんてないんだよ。
それをさ、お前が別れたいって言うから･･･」
A「･･･ごめんなさい」
「なんなんだよ」
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作者名：さるるん
| 作成日時：2024年3月8日 13時
