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イェソンヒョンの家を出て
門の扉に手をかけた時だった。
？「ドンヘ」
Aが俺を呼んでる･･･。
幻聴かな･･･。
と、思っていたら
目の前にAが現れた。
「どういうこと？」
A「ごめんね、ドンヘ」
「何がごめん？」
A「私が頼んだの。
別れるように言ってもらえないかって」
「は？」
A「ごめんね･･･ごめん･･･」
その時、家から飛び出てきたヒョク、
ちょうど救急車が到着して
イェソンヒョンはヌナに付き添って
ヒョクは救急車の後を車で追いかけた。
あんなに会いたくて
あんなに恋しかったAだけど
今は、顔も見たくない
「どいてくれる？」
A「･･･ドンヘ」
「どけって･･･マジで」
A「･･･ごめんなさい」
何回言っても
どかないAに
イライラし始めた俺は
どくのを待たずに
Aを避けて門を出た
そのまま大通りまで歩いて
タクシーを拾うと
ヒョクに電話
病院を聞いて切ると
タクシーの運転手に
病院の名前を告げた
別れたいなら
別れたいって俺に言えばいい
それをなんで･･･。
ヌナのカーディガンを引っ張った時の
その手の感触が鮮明に残ってる
病院に着いてヒョクに連絡
もうすぐ病室に行くというから
人目につかない所で待っていた
15分後、ヒョクから連絡あって
VIP病棟へ。心臓がドキドキしていて
壊れそうだった。
“コンコン”
『はい。どうぞ』
引き戸の取っ手に手をかけて
ゆっくり引くと
同時に誰かの足音
ドアが完全に開くと
俺はイェソンヒョンに殴られて
床に転がった
「ごめんなさい」
YS「しばらく顔見せんな」
「ヌナ･･･ヌナは？」
EH「傷は小さいけどいっぱい血が出て
まだ眠ってる。大丈夫って先生が」
「そ、そっか･･･」
YS「早く行け。頼む」
ヒョクに連れられて
病室を出る時
俺が見たのは
頭に包帯を巻いて
口元には酸素マスクをしている
ヌナだった。
EH「お前は大丈夫？」
「大丈夫」
EH「イェソンヒョン、怒ってるというか
ショックがデカすぎて動揺してるっぽい」
「そっか」
EH「帰っていいよ。連絡する」
「うん。頼むね」
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作者名：さるるん
| 作成日時：2024年3月8日 13時
