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正直に話せば
わかってくれるのかもしれない。
でも、もし話して
やっぱり無理ってなったら？
そんなの嫌だ
考えれば考える程
沼にハマっていっているようで
身動きが取れなくなった
EH「あのさ」
「なに？」
EH「1個聞いていい？」
「うん」
EH「付き合ってんの？」
「･･････一応」
EH「自覚はあるのか。
ドンヘ、もう別れてあげたら？」
「別れてあげるって･･･」
EH「こっちの都合で
縛り付けとるのはよくない」
「･･･そうだけど」
EH「ほんとに好き？」
「好きだよ。当たり前じゃん。
今すぐにでも会いに行きたいよ･･･」
涙目になった俺に気が付いて
ヒョクは背中をトントンしてくれた
EH「会いに行け」
「でもさ･･･」
EH「でもも、だってもなし!!」
「･･･ｳｳ(´；ω；｀)」
EH「今日中に行かないなら別れる!!な？」
Aの代弁を聞いてるみたいで
胸が痛かった
俺･･･会いに行けるかな･･･。
会いに行く、行かないで
こんなに悩んでる俺見たら
Aに嫌われるだろーな。
早めに終わったスケジュール。
と言っても19時
Aの仕事は
終わっている時間
一旦、自分の家に帰り
スマホと睨めっこ
ヒョクが言った言葉が
頭の中で繰り返されていて
どんどん縮こまっていった
とりあえず
コーヒー飲もとか
とりあえず
シャワーしよとか
そんなことをしていたら
22時を回っていて
俺は諦めてしまった。
この日から3日後
イベントの最中に
Aからの不在着信
その1時間後
移動中の車内で
メッセージが届いた
A“ごめん。別れよ。
というか、無かったことにして”
だよな。
そうだよな。
“わかった”と
返信を打ったものの
送信はできず
スマホの電源を落とした。
移動車の中は
みんな疲れて寝てて
すげぇ静かで
仕方なくイヤホンを鞄から出して
大きめの音量で音楽を流し
窓の外の流れる景色を見ていた
何もできなかった。
付き合いたくて
そばにいたくて
頑張ったのが嘘みたいで
情けなくて涙も出なかった。
翌日の夕方になって
ようやくAに返信を送信した
“ごめん”
「わかった」とは送れなかった。
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作者名：さるるん
| 作成日時：2024年3月8日 13時
