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好きだけど無理という
よく分からない理由で振られて
帰ると言って
玄関に向かったA
「待て待て!!」
A「わあっ!!」
「おっと」
腕を掴んだら
転びそうになったAが
腕の中にいる
顔が･･･近い
キス･･･したい
ゆっくり顔を近付けてみた
唇が･･･あと･･･ちょっと･･･
A「ダメだよ」
「うわっ!!」
A「オッパは
誰にでもキスするの？」
「しねーよ!!Aだから!!」
(オ･･･オッパって言った？)byドンヘ心の声
A「なんで、私？」
「好きだから」
A「だからなんで好きなの？」
「･･･なんでって」
A「私はね明るくて元気で
でも子供っぽくはなくて
ちゃんと私を女扱いしてくれたりとか
距離感詰めないように保ってくれてるとことか
そんなとこが好き」
「は？」
A「だから･･･」
目の前にいたA
左手で腕を掴んで
右手を首のところに伸ばして
そのまま引き寄せて
唇を重ねた
重ねただけの唇
ゆっくり離れると
Aは真っ直ぐ
俺を見ていた
A「なんで？」
「思わず」
A「帰る」
「好きなのに理由がいるのかよ。
日記読んで、好きになって
会ったらもっと好きになって
キスしたらまた好きになった」
A「連絡する」
「電話番号」
A「ほんとは仕事用の方にあるの」
「ああ」
A「ゆっくり考えていい？」
「え？付き合ってくれるの？」
A「だいぶ勇気がいるから」
「待ってるよ」
A「ありがと」
「送る」
A「大丈夫」
スタスタと玄関に行き
靴をテキパキと履くと
部屋を後にしたA
しばらくその場に立ち尽くしていた
オッパと呼ばれたことに加えて
キスした喜びと
Aが俺を好きだと言ってくれた驚きと
付き合うことを考えてくれる
その事が俺を
ものすごい幸せの中に
落としてくれた
ほんとに好きだ
誰よりも何よりも大好きだ
Aじゃなきゃ
もうイヤだ
もし、付き合えることになったら
事務所の対処とかは
その時考えよう
今はこの幸せに
浸かっていたい
唇に残る
Aの唇の感触
それだけで
ご飯3杯は食べれそう
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作者名：さるるん
| 作成日時：2024年3月8日 13時
