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“Diary”
Aさんの日記のようだ。
しばらく悩んで
一日分だけと開いてみると
そこには長々と上司の文句が
書かれていて
思わず笑ってしまった。
“馬鹿じゃないの！？”とか
“私の方が仕事できるし”とか
“ふざけんなっつーの”とか
でも翌日には
すごい反省してる内容が書かれていて
ちゃんとしたいい人だと
Aさんのことを認識した。
早く会ってみたいな。
そう思ったけど
なかなか暇ができず
分刻みのスケジュールで
連絡出来ない。
あんまり待たせるのもと思って
一旦、連絡をしておくことにした。
A『はいっ』
「こんばんは」
A『こんばんは』
「すみません。なかなか連絡できなくて」
A『大丈夫ですよ。
今日なら取りに行っても大丈夫ですか？』
「それがスケジュールが詰まってて
まだ掛かりそうなんです」
A『そうなんですね!!』
「ほんと･･･すんません」
A『大丈夫ですよ』
じゃあそゆことでって言って
切ればいいのに
なぜかもう少し話していたかった。
「あの･･･」
A『はい』
「今、少し話せますか？」
A『･･･はい』
今、何してるのかと聞くと
仕事を終えて今、帰って来たと
Aさんは言った。
家はどこ？とか
なんの仕事してるの？とか
何歳？とかとか
色々聞きたかったけど
自分が答えられないことに気がついた
「ごめんなさい。やっぱりいいです」
A『あの･･･名前だけ
聞いてもいいですか？』
「･･････ドンヘです」
A『ん？･･･じゃあ、ドンヘさん、
連絡待ってますね』
「はい」
本当の本当は
マネヒョンに報告して
マネヒョンから返してもらうべき
なんだけど
なんとなく、そうはしなかった
その後、一日分だけ
と思っていたDiaryを
毎日のように見ていた
ここ3年分くらいが書いてあって
暇潰しにもってこいのツールだった。
泣けそうなほど悲しい内容もあれば
大笑いするような内容もあり
考えさせられるような
難しいのもあった
毎日、締めの言葉が
書いてある
“내일도 화이팅”(明日も頑張ろ)
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作者名：さるるん
| 作成日時：2024年3月8日 13時
