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ソウルまで約2時間
途中のSAに寄ると
車を駐車した途端
Aは車を降りて
店内へと向かって行った
大きく息を吐いて
ハンドルに突っ伏していると
助手席のドアが開き
Aの香りと共に
コーヒーのいい香り
A「カフェラテとカフェモカ」
「ん？」
A「どっちがいい？」
「モカ」
シートの真ん中にある
ドリンクホルダー
俺の方にカップを入れると
Aは手に持ったままの
恐らくカフェラテを
1口飲んで、ちっちゃい声で
「あつっ」と言っていた
出発しないといけないけど
出発したくない
「あのさ」
A「うん」
「日記帳、全部読んだって
言ったじゃん」
A「うん」
「Aのさ、愚痴とか
ご褒美にネックレス買ったとか
友達の結婚式で泣いたとか
お母さんのこと大切に思ってるとか
全部、読んだんだ」
A「･･････」
「Aは何回かしか俺に会ってないから
今すぐ好きになってとは言わない」
A「･･････」
「でも、俺の想いは冗談でもないし
ふざけてもないから
それだけはわかってほしい」
A「･･････」
「ね？」
A「ごめんなさい」
「何が？」
A「寝たいだけならとか言って」
「いーよ。そう思われても仕方ない」
A「ごめんね」
「いいって。さ、帰ろうか」
A「お願いします( *´꒳`*)」
よかった。
Aに笑顔が戻った。
そこからの1時間は
Aのトゲトゲしさがなくなって
ちょっと楽しめた。
マンションに着いて
Aが降りると
一緒に降りた俺は
また連絡していいかと尋ねてみた
A「うん。待ってるね」
「ありがと」
A「ほんと、ごめんね」
「もういいって」
A「そっか(*´ω｀*)」
次会うのが楽しみだ。
また遠出したいな。
どこに行くか
考えておこう。
Aにまた会える
そう思うだけで
その日から2週間は
仕事が楽しかった。
2週間後、どうしても声が聞きたくて
スケジュールの合間に電話を掛けたけど
仕事中なのか繋がらず
すげぇ落ち込んだのに
折り返し掛かってきた電話に
思わずガッツポーズをした。
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作者名：さるるん
| 作成日時：2024年3月8日 13時
