14 ページ14
部屋のベッドで横になり
聞き耳を立てていたら
ゲストルームにAは
入ったようだった。
･･･眠れない。
深夜3時
目を閉じて
何とか寝ようと
試みていたところ
またゲストルームのドアが開いた
ん？
シャワーかな、
喉乾いたのかな
と思っていたら
玄関の方で音がしてる。
「なにやってんの？」
思わず部屋から出たら
玄関で靴を履いているAを目撃
A「あ、ごめんなさい」
「なにやってんの？」
A「サウナに･･･行きます」
(´Д｀)ﾊｧ…もう。
「こんな時間にあ、そうって
言えるわけないでしょ!!」
A「･･･ごめんなさい」
もう我慢ならん。
ズカズカとAのところまで行くと
腕を握り靴を脱がせ
そのまま俺の寝室へ
ひょいと抱えて
ベッドに寝かせると
俺も横になりAを
抱き締めた
たった数十秒の出来事だけど
Aの“ひゃあ”という声を
何回聞いたか
「寝て。何もしないから」
A「･･････」
「おやすみ」
Aの背中をトントンしてたら
俺が眠くなってきて
多分、先に寝てしまった
でも、7時のアラームが鳴ると
Aはまだ腕の中にいた
「ったく」
スヤスヤと気持ち良さそうに
寝やがって･･･。
仕事は行かなくていいのかね。
「A」
A「･･････ん」
「おーい」
A「ん･･･うん･･･」
「うんじゃなくて」
A「･･･あ･･･あ･･･」
「仕事は？」
A「今日は･･･土曜日･･･なので」
「週末か。じゃあ寝てていいよ」
A「いえ。起きます」
このまま離れるのは
もったいない
で、起き上がっていたAを
もう1回抱きしめて
横になった。
「･･････」
A「･･････」
首より少し下の辺りに
Aの息がかかる
「A」
A「はい」
「･･･好きって気付いてる？」
A「はい？」
「好きだよ。凄く」
A「･･････」
「だからさ、あんまり惑わさないで」
A「･･････」
寝不足だった俺は
そのまま寝てしまっていて
マネヒョンからの電話で目を覚ました
Aはもう居なくなってて
リビングのテーブルにメモがあった
“ありがとうございました。
お礼をしたいので、暇な時に
連絡ください”
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 64人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さるるん
| 作成日時：2024年3月8日 13時
