スマホを拾って恋をした -DH- (ページ2)

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「あーえっと･･･」

？『はい？』

「あのですね･･･ん？」

カロスキルにはさすがに行けないと
何とか説明しようとしたら
通話が切れてしまった

誰かに電話を借りて
掛けてきたのかな

また掛かってくるだろうと思って
待っていたけど
その日は掛かって来なかった

てか･･･俺のスマホは？

ふと思い出して探したら、
当たり前にバッグの中に
それはあった･･･。

取り間違えたわけでもなく
機種が同じだったから
俺のだと判断して持ってきたのか

まあ確かに泥棒だわな

しかしロックしてないのは
危険過ぎないか？今どき･･･。

その日から2日後
着信を知らせたスマホ

「もしもし」

？『良かった･･･繋がった』

「どーも」

？『今、掛けている電話番号が
仕事用の電話番号なんです』

「あーはい」

？『私、Aと言います。
お手隙の時に電話もらえませんか？』

「はい？」

A『このスマホにそのスマホから
電話をください。取りに行くので
都合のいい時に』

「あー。わかりました」

A『ちなみにいつ頃になりますか？』

「ちょっと･･･」

A『とりあえずもう1台あるので
急ぎませんので、よろしくお願いします』

「わかりました」

スマホの持ち主は
ハキハキ話す女の人で
俺が悪いのに
丁寧に迷惑かけてすみませんと
謝っていた

今頃、なんで私が謝るんだと
思ってるかもだけど

とりあえず
しばらく忙しくて時間はなさそう

でももう1台持ってるなら
急がなくて良さそうだ

と、思っていたら
なんと2週間も放置していた

存在すら忘れていて
充電が切れていることに気が付き
急いで充電器に乗せた

少ししてから電源を入れると
通知が届く届く･･･。

思わず見てしまうほどの
通知量で、つい･･･ほんの出来心で。

着信はお母さんとか
スジョンという名前の人からが中心
友達かな･･･彼氏かな･･･。

さすがにトークアプリは
見たら既読になるから開かなかった。

人のスマホって
見ることないから
どんなアプリ入れてんのかなとか
ゲーム何してんだろと思って
色々見ていたら
“Diary”というアプリを見つけた。