story 49 ページ6
しばらく抱きしめてから
身体を離すと
彼女は微笑んでいた。
逃げたくて逃げたわけじゃなくて
俺が離れていくのが嫌で
先に離れてしまったと彼女は言った。
知り合いのデザイナーを頼って
アメリカに渡って忙しくしている中
俺のことをいつも検索しては泣いていたらしい
ちゃんと話をすればよかったと
何度も後悔したと
「ブレスレット」
A「少しリメイクしたの」
「見せて」
彼女が腕から外そうとして
それを止めるように
腕ごと目の前に引っ張った
革に特徴的な加工がしていて
気に入っていたブレスレット
俺が身に着けていた時より短くなって
同じデザインの革で加工した
チャームが付いていた
A「短くカットして、余った革でチャームを作ったの」
「可愛い」
A「ありがと」
「Aも可愛い」
A「照れるからやめて」
「ダメだ･･･見てるだけで泣きそう」
A「やだ。泣かないで。ごめんね」
「嬉しいの。幸せで泣きそうなの」
A「連絡すればよかったね」
離れていた時間、2人とも
後悔していたことを知れただけで
俺は幸せに満たされた
「また会ってることヒョン達には内緒にする」
A「わかった」
「前より連絡とかまめにできないし、
会いにもなかなか来れないけど大丈夫だよね？」
A「大丈夫、だと思う」
「心配？」
A「ちょっと」
「･･････俺、宿舎出ようかな」
A「ここに住むの？！！」
「そんなつもりじゃなかったけど、いいなら」
A「だめ、だめ！お兄ちゃん来るし、
従業員雇うし、私も忙しいし･･････」
「まっ、追々だな」
2時間くらい一緒にいて
渋々部屋を後に車に向かった。
4階の窓から彼女が手を振っていて
それがとてつもなく可愛く見えた
一緒に暮らすのか、それもありだな。
思いがけず彼女を取り戻せた
ふと思い立ってここに来てよかった
ここに来ようと思った俺を褒めてやりたい
幸せがダダ漏れなんだと思うけど
なんとか栓をして宿舎に帰り
部屋に直行した
彼女がいなくなってからは
これが普通になっていたから
誰も何も思わないはず
”無事到着”
彼女の新しいスマホに
メッセージを送ると
”♡”だけが戻って来て
一人ニヤニヤしてしまった
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さるるん(プロフ) - KARINさん» コメントありがとうございます!!励みになります!!別れたりくっついたりグズグズになってしまって･･･汗。次は爽やかなstoryでと思いますが、これがなかなかですね･･･。アフターストーリーですね。検討します!!また次回作もよろしくお願いします!! (2023年4月11日 20時) (
レス) id: 06617cdfda (このIDを非表示/違反報告)
KARIN(プロフ) - こんばんは！この度は完結おめでとうございます！2度目の別れの際はどうなるのかと思いましたが、最後は二人とも幸せになってくれたので良かったですいつかお時間があるときにアフターストーリなども書いてくださるとうれしいです次の新作も楽しみにしています (2023年4月11日 19時) (レス) @page37 id: a87d96d4f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さるるん
| 作成日時：2023年1月29日 13時
