story 67 ページ24
隠したくて隠しているわけじゃない
でも、隠さなければならない
芸能人じゃなかったら･･･と
いつも思ってる
でもBTSじゃなかったら
きっと彼女には
出会えてなかったと思う
夢を叶えたうえに
彼女と幸せになりたいなんて
贅沢なんだろうか
そんなの切な過ぎる
あれもこれもを望んじゃダメなのかな
彼女はどう思っているだろーな。
写真が拡散されて2週間
スケジュールを終えて
彼女の元へ向かい
ビルの外から見上げたら
アトリエの電気だけついてて
まだ仕事中か･･･と
心が重くなるのを感じた。
それでも階段を1歩ずつ
足を進めてみたけど
なんとなく足が動かなくなって
2階にたどり着く前に回れ右
会いに来るとも言ってないし
で、何も言わずに
帰ってきた。
何故かこの日は
ヒョンたちも出掛けてて
誰もいない
音のない静かな宿舎
間接照明だけの自分の部屋
ベッドに身体だけ横たえて
薄暗い天井をただひたすら見つめた
時間が過ぎていることを
忘れそうなほど静かで
困ったな･･･。
泣きそうだ。
右腕で目を覆うと
大きく息を吐いた
同時に涙が目から零れた
仰向けになってて
涙が耳に届くと
ガバッと起き上がり
両手で涙を拭き去った
心は決まった
「もしもし」
A『グク？どうしたの？』
「話あって」
A『ん？』
「A」
A『なあに？』
「何も聞かずに別れて欲しい」
A『･･････なに？』
「別れよう」
A『･････････』
「ごめんね」
A『なんで謝ってんの？』
「もっと一緒にいたかった」
A『意味がわかんない』
「ごめん」
A『会って話そ？ね？』
「仕事、頑張ってね」
A『･･････グク？』
「バイバイ」
彼女がまだ何か言ってたけど
電話は一方的に切った
スマホを持った手に
力が入らなくて
スマホは床に落とした
涙はもう出ない
覚悟を決めて電話したから
彼女から離れることはない
それなら俺が手放すしかない
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さるるん(プロフ) - KARINさん» コメントありがとうございます!!励みになります!!別れたりくっついたりグズグズになってしまって･･･汗。次は爽やかなstoryでと思いますが、これがなかなかですね･･･。アフターストーリーですね。検討します!!また次回作もよろしくお願いします!! (2023年4月11日 20時) (
レス) id: 06617cdfda (このIDを非表示/違反報告)
KARIN(プロフ) - こんばんは！この度は完結おめでとうございます！2度目の別れの際はどうなるのかと思いましたが、最後は二人とも幸せになってくれたので良かったですいつかお時間があるときにアフターストーリなども書いてくださるとうれしいです次の新作も楽しみにしています (2023年4月11日 19時) (レス) @page37 id: a87d96d4f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さるるん
| 作成日時：2023年1月29日 13時
