story 64 ページ21
２日目の夜
観光を終えて旅館に帰ると
敷きっぱなしで出たはずの布団は
また綺麗に整えられてて
パリパリの真っ白なシーツが掛けたあった
「日本人のこういうとこ尊敬」
A「そうなの？」
「Aにもそんなとこあるよね」
A「そう？」
「気遣ってくれてるなって感じる時ある」
A「無意識」
「だからすげぇと思う」
今日、観光している時もそうだった
何も言わないけど
目立たないようなコースを選んでくれてたし
人が多そうな時は「あっち行こ」って
自然に振舞ってくれていた
それがすごくありがたいと思う
「A」
A「ん？」
「おいで」
ゆるく手を広げると
すっぽり腕の中におさまった。
A「なあに？」
「いや、なんとなく」
A「変なの」
「一緒にお風呂入る？」
部屋に専用の露天風呂があって
それを指さしながら言うと
彼女は恥ずかしそうにうんうんと頷いた
まだ陽が落ち切ってなくて
西側の空はオレンジ色だった
風の音と、鳥の声しかしなくて
世界に２人しかいないみたいだった
この旅行を俺は絶対に忘れない
「必ずまた来ます」
旅館の人にそう言って
2泊3日の旅行を終えた
韓国に戻る飛行機は俺1人。
もうちょっと余韻を楽しみたかったのに
彼女がついでに仕事して帰るって言って
別々に帰ることになった
でも飛行機の中で思った。
きっと本当は仕事なんかないんだろうなって
ほんと、よくできた人だ。
俺にはもったいないくらいだ。
空港に着くと人目を避けながら
駐車場の車まで急ぎ
なんとか誰にも見つからずに
宿舎までたどり着いた
「ただいま」
JM「おかえりーーー」
「お土産」
TH「なに？」
「温泉水」
TH「なんか体に良さげ」
「一人一本」
JM「ケチ」
「重いんだもん。あとお菓子もあるよ」
当たり前に何事もなかったかのように
メンバーたちが迎えてくれて
それが心地よくて幸せだった。
怖いくらいに。
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さるるん(プロフ) - KARINさん» コメントありがとうございます!!励みになります!!別れたりくっついたりグズグズになってしまって･･･汗。次は爽やかなstoryでと思いますが、これがなかなかですね･･･。アフターストーリーですね。検討します!!また次回作もよろしくお願いします!! (2023年4月11日 20時) (
レス) id: 06617cdfda (このIDを非表示/違反報告)
KARIN(プロフ) - こんばんは！この度は完結おめでとうございます！2度目の別れの際はどうなるのかと思いましたが、最後は二人とも幸せになってくれたので良かったですいつかお時間があるときにアフターストーリなども書いてくださるとうれしいです次の新作も楽しみにしています (2023年4月11日 19時) (レス) @page37 id: a87d96d4f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さるるん
| 作成日時：2023年1月29日 13時
