story 47 ページ4
アメリカでのスケジュールが
詰まりに詰まってて正直助かった
彼女のことはその後あまり考えずに済んだから
約1ヵ月滞在して
韓国に戻ると新曲の発表やら
プロモーション活動で
アメリカの時以上に忙しくしていた
偶然、彼女に会ってから
さらに数ヶ月して
久々のオフの日
ふと思い出して
彼女のアトリエに車を走らせた
いつもと様子が違う雑居ビル
端っこの方に車を停めて
人が行き交うのを見ていて
行き交う人が持っているものに
何となく見覚えがあって
車を降りた
彼女だ
業者さんらしき人達に
頭を下げて挨拶した彼女
ゆっくり近付いて
声を掛けた
「Aさん」
A「はい･･･え？･･･グク」
バクバク鳴ってる心臓
次の言葉を探した。
「久しぶり」
A「あ･･･うん。久しぶり」
「元気？」
A「うん。･･･グクは？」
「まぁそれなりに」
A「そっか」
「髪、切ったんだ」
A「うん。変？」
「いや、似合ってる」
A「ありがと」
「･･････アトリエ？」
A「と、住まい」
「ん？」
A「このビル、買ったの」
あの後、アメリカに行き
一から頑張ったんだと
彼女は言った
改築したりして
4階建てのこの雑居ビルの
4階に住居
3階にアトリエ
2階は会社で
1階は店舗になるそうだ
あの頃よりキラキラしている彼女に
それ以上、何も言えなかった
たまたま前を通りかかった
誰かが引越ししてたみたいだったから
思わず入ってみたと嘘をついた
彼女がどう思ったかはわからない
ただ別れ際
帰るねと伝えると
ほんの少しだけ悲しそうだった
通いなれた道を宿舎に向かって車を走らせ
宿舎には着いたけど
駐車場でぼーっとする
あー、彼女に謝らなきゃいけないんだった
そんなことを思いつつ
また車を発進させた。
口実に途中で見かけた花屋さんで
可愛らしい植木鉢を買った
戻って来た雑居ビル
植木鉢を抱えて
4階を目指して階段を上る
階段もこの前来た時とは様子が違って
4階に辿り着くとそこには
いわゆるマンションの一室のようなドアがあった。
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さるるん(プロフ) - KARINさん» コメントありがとうございます!!励みになります!!別れたりくっついたりグズグズになってしまって･･･汗。次は爽やかなstoryでと思いますが、これがなかなかですね･･･。アフターストーリーですね。検討します!!また次回作もよろしくお願いします!! (2023年4月11日 20時) (
レス) id: 06617cdfda (このIDを非表示/違反報告)
KARIN(プロフ) - こんばんは！この度は完結おめでとうございます！2度目の別れの際はどうなるのかと思いましたが、最後は二人とも幸せになってくれたので良かったですいつかお時間があるときにアフターストーリなども書いてくださるとうれしいです次の新作も楽しみにしています (2023年4月11日 19時) (レス) @page37 id: a87d96d4f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さるるん
| 作成日時：2023年1月29日 13時
