story 54 ページ10
異動願いを提出して1週間後
私の正式な異動が決まった
室長から社長には自分で報告するよう言われ
緊張の中、社長の部屋のドアをノックした
「失礼します」
YS「なに？」
「ご報告が」
YS「ん」
「異動することになりました」
YS「･････････」
「お世話になりました」
YS「シウォン呼んで」
「はい」
相変わらず機嫌が悪い
私のことを見もしなかった
泣きそうなのを必死に堪えて
室長に連絡を入れた
SW「ヒョン、なんだって？」
「呼べと言われただけです」
SW「相変わらず、よくわかんない人だな」
「･･････」
SW「一緒においで」
「はい」
室長と共に社長の部屋に入ると
社長はデスクのところに座ったまま
数分は黙っていて
2人で何度も顔を見合わせた
YS「異動って」
SW「はい」
YS「どこに？」
SW「副社長です」
YS「シウォナ」
SW「はい」
YS「顔を見られないんだ」
SW「え？」
YS「Aの顔。
見たら抱きしめたくなる」
社長は私がいることに
気が付いてないんだ･･･。
YS「シウォナ」
SW「はい」
YS「お前まで俺からAを奪うのか？」
SW「ヒョン、僕は奪いませんよ」
YS「じゃあ、連れて行くな」
SW「彼女の希望なので」
YS「･･････もう･･･取り戻せないかな」
SW「本人に聞いたらどうです？」
室長は私の方を見ながら
優しく微笑んで
目で答えてあげてと言っていた
「･･････社長」
YS「･･･いたの？」
「ごめんなさい」
YS「お前が謝るな」
「私･･････私･･･」
YS「いいよ。行って。ごめん」
「･････････」
意気地なしの自分が嫌になる
ほんと、ヤダ。
遠回しではあるけど
社長の気持ちを聞いて
本当なら駆け寄るべきなのに
何も言わないまま
部屋を後にした。
SW「いいの？」
「良くないです」
SW「君もよく分からないね」
「好きですよ。凄く
でも真っ直ぐ行くには
ハードルが多いし高いんです」
SW「ヒョンだけを見れば？
そしたらハードルは見えなくなるよ」
「そうでしょうか」
SW「まぁ僕は外野だから」
「社長の足枷にはなりたくないんです」
SW「離れてみたら色々見えるかもね」
社長の顔が見られなくなるなら
いっそのこと辞めてしまいたい。
そんなことを思いながら荷造りをした。
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さるるん(プロフ) - りんさん» 最後までご覧頂きありがとうございました！イェソンさんのパパ姿･･･見たいような見たくないような･･･ですね笑 (2022年11月2日 20時) (
レス) id: 06617cdfda (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - さるるんさんハッピーエンドありがとうございます。＾＾しかしながらイェソンさんのパパ姿いつか見れるでしょうか＾＾ (2022年11月2日 17時) (レス) @page39 id: ad9fb4057b (このIDを非表示/違反報告)
さるるん(プロフ) - りんさん» ネタバレになるけど･･･ハッピーエンドですよ♪兄さんにはいつも笑顔でいて欲しいので。 (2022年10月29日 14時) (レス) id: 06617cdfda (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - ヒロインちゃんは、また、さよならを選ぶのかな… (2022年10月27日 16時) (レス) @page33 id: ad9fb4057b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さるるん
| 作成日時：2022年7月25日 11時
