story 81 -YS- ページ37
会場を出て連れてこられた
ホテルのスイートルーム。
俺の隣にはA。
父「付き合いに反対はしない。
結婚は別の話だ」
「一緒だろ。愛する人と添い遂げるんだぞ。
結婚はビジネスじゃない」
父「お前の母親も一般の家庭の出だった。
苦労させた上に病気で早くに亡くなった。
そんな苦労を彼女にさせるのか？」
「同じ過ちは繰り返さない」
A「私はそれでもいいです。
愛する社長の傍で一生を終えられるなら本望です。
きっとお母様もそうだったと思います」
父「･･････」
「親父、仕事頑張るから」
父「･･････」
A「至らないところは直します」
父「･･････決して至らないとは思っていないよ。
ただ苦労することがわかっているのに
賛成できなかっただけだ」
「できなかった？じゃあ･･･」
父「好きになさい」
「よっしゃ！！」
思わずAを抱き寄せて
顔を両手で挟むと
チュッとキスをしてしまった。
そんな感情剥き出しの俺を
初めて見たと言って
親父は笑っていた。
俺たちの覚悟が足りなかっただけだった。
晴れ晴れした気持ちで部屋を後にして
パーティーは放ったらかして自宅に直行。
玄関に入るなり
貪りつくようにキスをして
ベッドの上に横になるころには
お互い下着しか身に着けていなくて
夢中になって抱いた。
何度も、何度も。
深夜、疲れ果てていたAが
腕の中で目を覚まして
俺の顔に触れながら
「愛してる」と言ったのを
俺は一生忘れない。
もう1人の夜はごめんだ。
「どこで何してた？」
A「あのペントハウスにいたよ。ずっと」
「もしかして待ってた？」
A「もしかしたら･･･とは思ってた」
「ごめん」
A「私の方こそごめんなさい」
「パーティーの話は？」
A「副社長が。あ、今日のドレスも」
「後で払っとく」
A「請求するって言ってたよ」
「仕事は？復帰？」
A「ううん。花嫁修業しなきゃ」
「それでいい！可愛い！」
A「なにそれ( *´艸｀)」
その後2人は無事結婚し
末永く幸せにくらしましたとさ。
これが俺の自慢の奥さんとの馴れ初め。
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さるるん(プロフ) - りんさん» 最後までご覧頂きありがとうございました！イェソンさんのパパ姿･･･見たいような見たくないような･･･ですね笑 (2022年11月2日 20時) (
レス) id: 06617cdfda (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - さるるんさんハッピーエンドありがとうございます。＾＾しかしながらイェソンさんのパパ姿いつか見れるでしょうか＾＾ (2022年11月2日 17時) (レス) @page39 id: ad9fb4057b (このIDを非表示/違反報告)
さるるん(プロフ) - りんさん» ネタバレになるけど･･･ハッピーエンドですよ♪兄さんにはいつも笑顔でいて欲しいので。 (2022年10月29日 14時) (レス) id: 06617cdfda (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - ヒロインちゃんは、また、さよならを選ぶのかな… (2022年10月27日 16時) (レス) @page33 id: ad9fb4057b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さるるん
| 作成日時：2022年7月25日 11時
