story 77 ページ33
翌日はスマホの電源を切って
仕事を休んだ。
室長には体調が悪いとだけ伝えた。
”ピンポーン”
副社長のクローゼットから
勝手にお借りしたTシャツと短パンで
コーヒーを淹れていたら
インターホンが鳴った。
モニターを確認すると
そこには笑顔で小さな紙袋を
ヒラヒラさせている副社長がいた。
「おはようございます」
DH「おはよ。よく眠れた？」
「まあ、少し」
DH「はい。朝飯」
「ありがとうございます」
DH「今日、リモートなんだ。ここに居ていい？」
「あ、どうぞ。私が外に行きますね」
DH「Aもいるの！手伝うの！」
「あ、はい」
副社長の明るさは
今の私にとって処方薬のように
こわばった心をほぐしてくれた。
電源を切っているせいで
社長からの連絡はない。
もしかしたら、もう呆れて
連絡すらしていないかもしれない。
社長の気持ちや、
社長の優しさは
よくわかってる。
あの時もきっと意図せず彼女がいて
社長も困惑したと思う。
そんなことはわかっているけど
どこかで釣り合わないと思い続けていた私にとって
あれはかなりの打撃だったし
やっぱりねと思うには十分だった。
DH「辞めちゃう？」
「え？」
DH「仕事、紹介しようか？」
「どうして･･･ですか？」
DH「ヒョンと一緒にいるの辛くない？」
「･･･いいえ」
DH「俺にしとけばいいのに」
「･････････」
DH「黙るなよっ。冗談、冗談」
副社長の隣は幸せなのかなと
ふとそう思えてしまった。
DH「A〜〜!!」
「はい。なんですか？」
DH「この文書要約してくんない？」
「コレ･･･50ページくらいありそうですけど」
DH「これで2、3時間集中できるっしょ」
「･･････分かりました」
その後も集中させてくれる気配はなく
色々用事を頼まれて
気が付くと19時前。
「お腹空いた」
お昼も食べずに
本当に集中してた。
社長･･･どうしてるかな･･･。
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さるるん(プロフ) - りんさん» 最後までご覧頂きありがとうございました！イェソンさんのパパ姿･･･見たいような見たくないような･･･ですね笑 (2022年11月2日 20時) (
レス) id: 06617cdfda (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - さるるんさんハッピーエンドありがとうございます。＾＾しかしながらイェソンさんのパパ姿いつか見れるでしょうか＾＾ (2022年11月2日 17時) (レス) @page39 id: ad9fb4057b (このIDを非表示/違反報告)
さるるん(プロフ) - りんさん» ネタバレになるけど･･･ハッピーエンドですよ♪兄さんにはいつも笑顔でいて欲しいので。 (2022年10月29日 14時) (レス) id: 06617cdfda (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - ヒロインちゃんは、また、さよならを選ぶのかな… (2022年10月27日 16時) (レス) @page33 id: ad9fb4057b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さるるん
| 作成日時：2022年7月25日 11時
