story 61 ページ17
慌てて出て行った社長
追いかけて抱き着きたかった
でもそれができなくて
社長が部屋を出た後
胸の奥がチクリと痛む感覚があった
会いたい･･･そう思って
衝動的にメッセージを送ると
なぜかすぐに鳴ったインターホン
ドアを開くと社長がいて
また胸の奥がチクリと痛んだ
YS「なに？」
「･･･えっと」
YS「体調は？」
「はい。大丈夫です」
YS「そっか」
「･････････す･･･あの･･･」
YS「は？」
「すみません。なんでもないです･･･」
YS「A」
「はい」
YS「おいで」
少し離れたところで
腕を小さく広げた社長
私は何も考えずに
その胸に飛び込んだ
社長の甘い香りに包まれて
泣きそうなほどに温かくて
社長のスーツの裾をギュッと握りしめた。
YS「俺のわがまま聞いてくれないか？」
「･･････」
YS「A？」
「私で出来ることなら」
YS「俺さ、会社辞める」
「え？」
YS「一緒に辞められないか？」
「･･････えっと」
YS「親父に俺の人生を奪われるのは嫌なんだ」
「･･････社長」
YS「お前のこと、諦めきれない」
いつもの優しいトーンで
そう話してくれた社長は
考えてほしいと言い残して
部屋を後にした
身体の中心が熱い
社長の覚悟を知って
私の中で何かが大きく動いた気がした。
でもその何かが
私を留まらせているのも確かな事
社長のことも留まらせているのが
この私の何かなら
私が社長の世界から
消えてしまえばいいのかもしれない
私の覚悟が決まらないのなら
もう惑わすべきでは無い
副社長に連絡して
出張先から電車でソウルへ
その足で家に帰ると
チェ室長に家庭の事情で
1週間休みが欲しいと連絡した。
1週間で社長の世界から消える
好きになってはいけない人だった。
この恋は封印されるべきなんだと気がついた。
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さるるん(プロフ) - りんさん» 最後までご覧頂きありがとうございました！イェソンさんのパパ姿･･･見たいような見たくないような･･･ですね笑 (2022年11月2日 20時) (
レス) id: 06617cdfda (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - さるるんさんハッピーエンドありがとうございます。＾＾しかしながらイェソンさんのパパ姿いつか見れるでしょうか＾＾ (2022年11月2日 17時) (レス) @page39 id: ad9fb4057b (このIDを非表示/違反報告)
さるるん(プロフ) - りんさん» ネタバレになるけど･･･ハッピーエンドですよ♪兄さんにはいつも笑顔でいて欲しいので。 (2022年10月29日 14時) (レス) id: 06617cdfda (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - ヒロインちゃんは、また、さよならを選ぶのかな… (2022年10月27日 16時) (レス) @page33 id: ad9fb4057b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さるるん
| 作成日時：2022年7月25日 11時
