story 18 ページ18
ミンホに目配せして
先に帰れと合図を送ると
その場でタクシーを拾って
ミンホは行ってしまった。
さてと。
「とりあえず移動しようか」
A「･･････はい」
前を歩く俺の
左斜め後ろを
俯いて着いてくる
Aちゃん。
俺が泣かしたみたいだな･･･(￣▽￣;)
人の多いカフェとかにも入れなくて
仕方なく駐車場の車まで連れてくると
背中に触れて「乗って」と
小さく言った。
先に助手席に乗ったのを確認。
後から運転席に座ると
エンジンをかけた。
「寒くない？」
季節は春だけど
まだ肌寒い。
A「大丈夫です」
会話が･･･続かないな。
時間の無駄だな。
そう判断した俺は
次の言葉を探した。
「送るよ」
A「･････････」
「用事は済んだの？」
A「･･････いえ」
「どこに送ればいい？」
A「ここで･･･降ります」
「･････････そっか」
A「あの･･･」
「ん？」
A「何も聞かないんですね」
「聞かれたくないでしょ」
A「･････････」
「痴話喧嘩だった？」
A「ちっ、違います」
「そっか」
ヒョクヒョンと
Aちゃんの間に
何があったかなんて
興味無い。
ただ、それが
俺に動揺をもたらしてはいるけどね。
「天気がいいね」
A「あ･･･そうですね」
「ドライブでもするか」
A「え？」
「目的地はどこ？」
A「･･････納骨堂です」
「誰かの命日？」
A「お父さん」
「送るよ」
A「･･････はい」
お父さんいないのか。
不謹慎だけど
そんな個人情報を知れて
少し嬉しかった。
まだ桜が残る道路を
雲ひとつない晴れの日
Aちゃんを送るという目的で
デートのようなドライブ。
明日は残業だな。
いい大人が
振り回されてるよ。
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さるるん(プロフ) - まゆまゆさん» いつもありがとうございます!!そろそろイェウォニカップルの話を書こうと思ってます。今構想中でして･･･。近いうちに公開出来ると思いますのでよろしくお願いしますね。 (2021年8月1日 23時) (
レス) id: 06617cdfda (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - お疲れさまでした。キュヒョンと同じようにヒロインちゃんもずっと悩んでたんですね。これからはお姉さんの分まで二人に幸せになって欲しいです。さるるんさんの作品に兄さんとウォニヌナが出てくるたび嬉しいです。この夫婦のファンです。これからも楽しみにしてます。 (2021年8月1日 10時) (レス) id: ddaab80a3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さるるん
| 作成日時：2021年2月26日 1時
