3 You ページ3
ベッドの中で
必死に寝ようとしていたら
微かに聞こえた
オートロックを解除する音。
「え?なに?」
こんな時間にオートロックを解除されて
頭の中はパニック状態
全身から血の気が引いていくのが分かった。
次の瞬間
頭まで被っていた布団が
宙を舞った。
「え?」
JK「勝手に別れんな」
「は?」
JK「理由は?」
「・・・・・・・・・別に」
JK「却下」
「・・・・・・・・・」
JK「俺には言えない?」
「・・・・・・・・・」
JK「なに?浮気でもした?」
「・・・・・・私じゃない」
JK「は?」
「浮気したの・・・ジョングクでしょ」
JK「はぁぁぁ?」
呆れたように
そう言うとジョングクは
ベッドの横の床に
座り込んで頭を抱えた。
傍に行くことも出来ずに
ベッドの上で体育座りをしていると
頭を上げたジョングクの
大きな瞳と目が合った。
目が合ったかと思ったら
ニッコリ笑ったジョングクは
スっと立ち上がると私の額に
デコピンを1発。
「いたっ!!」
JK「俺のどこに浮気する時間があんの?」
「知らないわよ」
JK「教えろよ」
「意味わかんない」
JK「大好きだよ、A」
「・・・・・・・・・」
JK「マジで大好き」
いつにも増して
キラッキラの笑顔と
暖かい腕に包まれて
結局、別れ話は
無かったことになったみたい。
JK「腹減った」
「こんな時間に?」
JK「かーえろっと」
「え?」
JK「なに?仲直りのエ ッチしたかった?」
「ばっ、馬鹿じゃないのっ///」
JK「明日早いんだ。また今度ね」
そう言って
軽くキスをすると
ジョングクは帰って行った。
意を決して
別れ話をしたのに
軽くあしらわれたわね。
でも、良かったと
思っている自分が
可笑しかった。
“おやすみ”
ジョングクにメッセージを送って
眠れなかったのが
嘘だったかのように
私は眠りに落ちた。
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作者名:さるるん | 作成日時:2021年2月24日 23時