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なんであんな風に言ったんだろう。









当たり前の後悔は
Aが部屋を出て
少ししてから襲ってきた。









襲ってきた後悔に
流されるように部屋を飛び出たけど
もうそこにAの姿は
なかった。









終わった。









完全に俺の手から
Aに辿り着くための
細い、細い糸は
消えて無くなった。









その場にどのくらい
立ち尽くしていたんだろう。









足が痺れていることに
気がついて
やっとその場から離れた。









練習室に戻ると
部屋の隅でブイヒョンと
ジミニヒョンがスマホを見ながら
なんだか楽しそうだった。









そんななんでもない
光景に腹が立った。









「帰る」

JM「おー。気を付けてなー」

「ホントに帰るぞ」

TH「止めて欲しいの?」

「別に」

JM「ジョングガ」

「なんだよ」

JM「もう諦めろ」









ついさっきまで
俺の味方だと思っていた。









俺のために
Aを説得してくれたのに。









なんで









なんでそんなこと
言うんだよ・・・。









JM「諦めろ」

「そんなこと言うなよ・・・」

TH「俺もジミンに賛成」

「ブイヒョンまで・・・」

JM「終わったんだよ」

「終わってなんかない!!」

TH「どちらか一方が
手を離した時点で終わってたんだよ」

「・・・・・・そんなこと・・・言うな」









わかっていたんだと思う。









俺自身も心のどこかでは
わかっていたんだ。









それでも諦めきれなかったし
忘れられなかった。









いや・・・。









諦めなかったし
忘れようとしなかったんだ。









JM「帰る?」

「帰らない」

TH「世話のやけるマンネだな」









自分でちゃんと
消さなきゃいけない。









消えないんじゃない。









消さなかったこの想いを
消さないといけない。









夜遅くまで
練習室でジミニヒョンと
ブイヒョンの3人で
どーでもいい動画を見ながら
ただひたすら笑った。

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設定タグ:BTS , ジョングク , バンタン   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:さるるん | 作成日時:2021年2月24日 23時

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