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JM「俺らが説得してあげたから」
「ん?」
ヒョン2人が話してくれた。
いつまでも上辺だけの笑顔で
俺が過ごしていることが
可哀想で何とか連絡を取った。
なんとかして会えたけど
なかなかAが
俺に会うとは言ってくれなくて
何度もメッセージを送って
電話をして説得した。
大好きなヒョン達が
大好きなAを
俺のために説得してくれた。
こんな幸せなことが
あっていいのかと
この先がちょっと不安になるくらい
俺は人生で1番の幸せに
心の底から笑顔になれた。
「ありがと」
TH「奢れ」
JM「そーだ、そーだ」
「わかった、わかった」
JM「で、どーすんの?」
「なにが?」
JM「これからだよ」
「これから?」
TH「元サヤだろ」
「あー、もちろんだよ。ね?」
A「・・・・・・え?」
「え?」
なんだ、なんだ
この展開は・・・。
まさか、ただ会いに来ただけ?
いやいやいや・・・。
「どこに住んでんの?」
A「釜山」
「ぷ・・・ぷ・・・釜山???」
A「・・・うん」
「遠くね?」
A「・・・そうだね」
「ソウルに戻んないの?」
A「釜山でね、ダンスの教室やってるの」
「うん、で?」
A「帰らなきゃ」
「は?日帰り?」
A「・・・・・・・・・うん」
繋いでいた手を
思わず、意図せず
なんとなく、ただなんとなく
力を緩めると離した。
戻ってきたわけじゃないんだ。
ただ元気付けるために
釜山から会いに来たのか。
そう思ったら
急にどうでもよくなった。
あんなにも会いたくて
消えない想いを抱いて
眠れない毎日を送っていたのに
Aの気持ちが
消えてしまったように思えて
どうでもよくなった。
「そっか」
A「・・・ごめんね」
「なにが?」
A「なんか・・・・・・全部」
「謝らなくていいよ」
A「・・・・・・でも」
「練習しなきゃだから、送れないよ」
A「わかってる」
「気を付けてね」
A「・・・・・・うん」
Aは静かに
練習室を出て行った。
バイバイも言わずに。
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作者名:さるるん | 作成日時:2021年2月24日 23時