story 132 ページ34
夕方近くなると
ここ数日
テテから電話が掛かってくる。
でもずっと出られなかった。
別れるのが嫌で。
先延ばしにしてた。
でも、もう先延ばしには
できないよね。
途中だった仕事も
一段落したし。
「もしもし」
TH『A？』
「うん」
TH『やっと繋がった･･･』
「なぁに？」
TH『話せる？今どこ？』
「企画部。待ってて行くから」
TH『･･･うん』
企画部の面々に挨拶を済ませると
自分のオフィスに向かう。
その途中
また着信を知らせたスマホ。
「グク」
JK『ヌナ？会える？』
「今日はダメかな」
JK『なんで？』
「今からテテに会うの」
JK『･･････迎えに行くよ』
「グク」
JK『慰めなきゃでしょ』
「好きにしたら？」
JK『そーするー。じゃね』
オフィスでテテに会って
別れ話をした。
笑顔で。
テテのせいにした。
本当は私のせいなのに。
何度も謝るテテを
見ていられなくて
動きたがらない足を
無理矢理動かして
オフィスを後にした。
エレベーターに乗って
1人になると
自然と涙が溢れて
止まらない･･･。
会社なのに･･･もう。
泣きやもうとしたけど
涙が止まらなくて
1階に着いてからも
見られないように
俯いて歩いて出口を目指す。
“ドンッ”
「あ、ごめんなさ･･････グク」
JK「やっぱり泣いてるじゃん」
そう言って
抱きすくめられて
甘えちゃダメなのに
会社なのに
涙が止まらなくて･･･。
隠すように肩を抱いてくれたグク。
そのグクの車に乗って
会社を後にした。
この1週間で
退職の手続きは済ませた。
ココから離れる。
テテを置いて
私は逃げる。
また。
でも、もう次はない。
ココに
戻るつもりもない。
罪悪感で苦しまないように
テテには手紙を残した。
本当はテテは悪くないんだよ
悪いのは私なのって。
私達、出会うべきじゃ
なかったね。
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さるるん(プロフ) - remonedo0130さん» ありがとうございます!!途中グダグダでイライラしたでしょ？こんな駄作に大好きなんて言ってもらえてさるるんは幸せです!!次の作品も是非よろしくお願いします!! (2020年1月11日 23時) (
レス) id: 06617cdfda (このIDを非表示/違反報告)
remonedo0130(プロフ) - 更新ありがとうございます(*^^*)こちらのお話、私は大好きでした。また番外編気が向けば書いてくださいね。お疲れ様でした。次のお話も楽しみに待ってます。 (2020年1月11日 21時) (レス) id: e8e3ac6beb (このIDを非表示/違反報告)
remonedo0130(プロフ) - さるるん様 (2020年1月11日 21時) (レス) id: e8e3ac6beb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さるるん
| 作成日時：2019年12月12日 22時
