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story 53 ページ4

思いがけず掛かってきた
テテからの電話。








声のトーンがいつもと違ってて
何かあったんだと思った。









でも・・・なんか・・・
途中から聞いていられなかった。









テテの想いも、ジミンの想いも
グクの想いだって
決して軽く見てはいない。









私が1歩踏み出すには
私の勇気が足りなくて
若い3人を弄んだように
結果なってしまった。









逃げたい。









逃げるなって言われたけど
正直、もう逃げたい。









テテに会うのはもちろん
グクに会うのも
もう・・・辛くなったし・・・。









思い立って
その辺にある服を
大きめのバッグに詰めると
部屋を後にした。









向かったのはソウル。









ソウルの自宅に着いたのは
深夜遅い時間だった。









「埃っぽいな・・・」








冷蔵庫の中には
何も無い。








食べ物は全部処分したから。








コーヒーだけが残っていて
コーヒーをマグカップに注ぐと
埃っぽいソファに座って
何も考えず天井を仰いだ。









卑怯とか
弱虫とか
なに言われてもいい。









逃げてしまおう。









テテとグクがいる
大田から離れただけで
こんなにも楽になった。









寝ずに迎えた朝、
大田支店には
本社に急な用事で行くと伝えた。









スーツを身にまとい
久しぶりの本社に向かう。









いつものバスに乗って
いつものバス停で降りて
いつものカフェに寄って
いつものコーヒー。









?「先輩?」

「・・・・・・ジミナ」

JM「久しぶりだね〜」

「うん。元気だった?」

JM「うん。どうしたの?本社に復帰?」

「ちょっと用があって」

JM「テテには会った?」

「うん」

JM「そっか」

「うん」

JM「元気・・・ないね?なんかあった?」

「別になにも。行こうか?」

JM「うん♪嬉しいなぁ。
先輩とまた出勤できるなんて♪」








辞表を出しに来たなんて
言えるわけない。









きっとジミンにも責められる。









なんで逃げるんだと・・・。









今の私には
逃げるという
選択肢しかないのよ・・・。









テテが好きだけど
この気持ちを
私自身が受け入れられないから。

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設定タグ:BTS , 防弾少年団 , KーPOP   
作品ジャンル:恋愛
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さるるん(プロフ) - BeBeさん» ありがとうございます!!ちょっとドロドロになりますがお付き合いくださいね!! (2019年12月7日 21時) (レス) id: 06617cdfda (このIDを非表示/違反報告)
BeBe(プロフ) - 凄く、凄くテヒョンの性格が大好きです!!!!グクの子供っぽい所も!!更新楽しみにしています(^-^) (2019年12月7日 13時) (レス) id: eeaa1b2b6c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さるるん | 作成日時:2019年11月17日 1時

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