story 56 TH ページ7
昨日の夜
ホテルの部屋を後に
急いでAのマンションに
車を走らせた。
何度も電話を掛けたけど
繋がらないし
やっと着いた部屋も
灯りが消えていて
居ないようだった。
そして今朝、ジミンからの電話に
言葉を失った。
俺が追い詰めたんだよな。
会えない間は
顔が見れるだけで
良かったのに
会えると欲が出た。
JK「ヒョン」
「んー？」
JK「ヌナ、知らない？」
「知らないね」
JK「ホントに？」
「ホントに知らないって!!!」
JK「知ってるじゃん」
あぁ、知ってるね。
俺の大好きなAは
俺の想いにも
お前の想いにも
応えることなく逃げたよ。
？「総務の者です。
おはようございます」
「おはようございます」
総務「先程、お休みするとの
連絡がありまして」
「Aですか？」
総務「あ･･･はい」
「わかりました」
俺にはわからねぇ。
Aの気持ちがわからねぇ。
捨てられた気分なのは
なんでだ？
JK「ヒョン、なんか知ってるよね？」
「しつけーな」
JK「なんでそんな冷静なんだよ!!」
「うるせぇな」
JK「ヒョンっっ!!」
「仕事しろよっ!!」
JK「電話してみた？ねぇ･･･」
「お前なぁ･･･」
グクから目線を外して
パソコンを見ていたのに
グクがあまりにもしつこくて
仕方なく目線をやると
今にも泣きそうなグクに
つられて泣きそうになった。
「本社」
JK「え？」
「本社に来たって」
JK「何しに？急に？」
「･････････」
JK「ヒョ〜〜〜ン(；A；)」
「辞表、出したって聞いた」
JK「･････････辞表？」
「辞めるんじゃね？」
JK「俺、行ってくる!!」
「どこにだよっ!!」
JK「ソウル。本社」
「やめとけ。俺らが追い詰めたんだ」
辞めるという
逃げるという
そんな選択をさせたのは
明らかに俺とグクだ。
まだ辞表は受理されてはいない。
これ以上追い詰めなければ
まだ傍に居られる可能性はある。
「グク」
JK「･････････」
「少しの間、ほっとこう。な？」
JK「なんで？」
「Aは俺らの想いが重くて
逃げるしかなかったんだ」
JK「･････････」
渋々、自分のデスクに戻ったグク。
後ろ姿が泣いているようで
肩にポンと触れた。
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さるるん(プロフ) - BeBeさん» ありがとうございます!!ちょっとドロドロになりますがお付き合いくださいね!! (2019年12月7日 21時) (
レス) id: 06617cdfda (このIDを非表示/違反報告)
BeBe(プロフ) - 凄く、凄くテヒョンの性格が大好きです!!!!グクの子供っぽい所も!!更新楽しみにしています(^-^) (2019年12月7日 13時) (レス) id: eeaa1b2b6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さるるん
| 作成日時：2019年11月17日 1時
