story 48 ページ48
「部長・・・これは・・・」
部長「うちは君に残って欲しいと思ってる。
でもね、本社は戻せと言ってるんだよ」
「私には決定権はないかと・・・」
部長「そうなんだけどね」
「私は会社の決定に従うだけです」
部長「んーーーー。
じゃあ、ウチに残ってもらおうかな」
「では、こちらの辞令を頂きます」
部長「一旦回収して本社に報告するから」
「あ、はい」
部長「希望はない?」
「・・・・・・ありません」
部長「本社と相談してまた連絡する」
「はい。失礼します」
2枚の辞令ね。
会社にまで弄ばれてるわ。
お昼を食べ損なったまま
オフィスに戻ると
パソコンのロックを解除した。
新着メール1件。
“大田支店 企画部様”
本社にて受注の案件を
大田支店で企画して欲しいという
社内メール。
内容を確認して驚いたのは
担当の営業がテテだったこと。
と、テテがコッチに
やって来ること。
2週間後に1週間の日程で。
そして更に
私がその企画会議のメンバーに
選ばれていたこと。
本社から応援に来ているだけなのに?
なんで私が?
で、その日の午後のミーティング。
課長「社内コンペをします。
企画部を6つのグループに分けて
プラス新入社員チームの7チームで行います」
そーゆーことね。
あの3人をまとめて
コンペに参加?
頭痛いわ。
まぁでも出来ないことは無いわね。
アイデアマンのグク、
冷静沈着に判断するナムジュン、
経験豊富なユンギ。
上手く行けば
勝てるかも。
にしても・・・テテが来るのね・・・。
先延ばしにしている
テテのメッセージの確認。
それをもしかしたら
直接言われるのかもしれない。
それ相応の覚悟が必要だと思う。
メッセージですら
怖くて確認出来ないのに
面と向かってとなると
・・・・・・耐えられるかな。
とりあえず
仕事しよ。
テテにみっともない所は
見られたくないものね。
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作者名:さるるん | 作成日時:2019年10月22日 21時