story 47 ページ47
翌朝、いつもより
早く目が覚めて
昨日の別れ際、グクが
スマホの電源を落としたことを
思い出して電源を入れた。
“♪♪〜”
メッセージの着信を知らせる音。
確認するとテテからの
新着メッセージ。
開くことは出来なかった。
朝から泣く訳には
いかないしね・・・。
元々、嫌なことは
後回しにするタイプ。
さっ。仕事行こっ。
その日は朝から
会社がザワザワ。
昨日、グクと休んだことで
噂に拍車がかかった。
?「Aっ!!」
「ジヒョナ、おはよー」
JH「おはよー、じゃないわよ」
「なに?」
JH「部長が話あるって言ったじゃん」
「・・・・・・あ」
JH「まぁ、急ぎじゃないみたいだけど」
「なんだ。良かった」
JH「聞いたよ〜〜」
「なにを?」
JH「チョンジョングク
お金持ちの坊ちゃんなんだって?」
「みたいね」
JH「この前来てた子は誰?」
「本社の子」
JH「モテるわね相変わらず」
「何言ってんの」
モテてるのかもしれないけど
何ひとつ楽しくない。
むしろ寂しいくらいだわ。
昨日の夜に届いたはずのメッセージ。
今朝、電源をいれてからは
届いていないところをみると
お別れの挨拶だったのかと
思えてならなかった。
あえてそんなメッセージ
送らなくていいのに・・・。
白黒ハッキリさせたいものね。
曖昧なままには
したくなかったんでしょ。
でも・・・ちょっとだけ
私を気遣ってほしかったかも・・・。
JK「ヌナ〜。ご飯行こ、ごはんっ!!」
「はいはい」
テテのメッセージが
気になるものの
やり過ごせるのは
グクのおかげかもしれない。
?「Aさん」
「はい。あ、部長」
部長「お昼に行く前に少し話そうか」
「あ、はい」
拗ねるグクを放ったらかして
部長室までついて行き
部屋にはいると
立派なソファセットには座らず
デスクの椅子に座った部長。
デスクを挟んで
前に立つと
差し出された封筒。
部長「まぁ見て」
「あ、はい」
A4サイズの大きな封筒には
辞令と書かれた書類が2枚。
1枚は大田支店での課長。
もう1枚は本社にチーム長として復帰。
今の私には
究極の選択・・・ね。
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作者名:さるるん | 作成日時:2019年10月22日 21時