story 43 TH ページ43
Aの話を聞きながら
頭の中はフル回転で
俺達にとって
どうすることがベストなのか
考えていた。
愛することにも
愛されることにも
自信がない。
与えられることにも
求められることにも
プレッシャーを感じてしまう。
そんな告白を聞いて
俺は躊躇っていた。
これ以上
追い詰めたらダメなんじゃないかと。
頭の中を整理したかった。
俺の気持ちと
Aの気持ちに
正面から向き合うために。
ホテルに戻って
一晩中、寝ずに考えた。
答えは・・・。
全てを受け入れる。
どんなAも
俺の大好きなAだから。
ダメになるなんてない。
少しづつ、俺の想いを
受け入れてくれたらいい。
翌朝、出勤時間に合わせて
マンションに向かった。
マンションの前に
車を停めて
部屋に向かおうと
車から降りると
マンションから出てきた
2人に出会した。
2人に。
JK「ヒョン」
「どういうこと?」
A「あ・・・えっと・・・これは・・・」
JK「ヌナと寝たんだよ」
A「グクっっ!!」
JK「ヒョン」
「・・・・・・・・・」
JK「ヒョンは間違いを犯したね」
「・・・・・・・・・」
JK「昨日の夜、ヌナを1人に
しちゃダメだったんだよ」
グクの言う通りだ。
Aを見ればわかる。
泣き腫らした目をしていたから。
あの時、整理がつかなくても
Aを抱き締めて
気持ちをぶつけるべきだった。
JK「ヒョンの負け」
「・・・てめぇ」
JK「俺の勝ち」
「・・・・・・・・・」
JK「ソウルに帰ったら?」
「お前に指図される覚えはねぇ」
JK「でもさ、ココにいる意味ないじゃん?」
「グク」
JK「俺のせいにしないでね。
これは全部、ヒョンの選択ミスだよ」
傷を抉るような言葉を
次々と並べるグクが
憎らしかった。
でも言ってることが
もっとも過ぎて
何も言い返せなかった。
その場にいることすら
許されない気がして
俺は黙って
2人から離れた。
こんなの間違ってる。
でも為す術が無い。
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作者名:さるるん | 作成日時:2019年10月22日 21時