story 42 ページ42
ソファに座るテテと
その向かいに
ダイニングの椅子を持って来て
座っている私。
ひと通り話した。
テテの表情からは
何を思っているかわからない。
ただ黙って
何かを考えているようだった。
沈黙が長く続いて
私から声を掛ける。
「テテ?」
TH「・・・・・・話はわかった」
「うん」
TH「ただ年のことだけが
問題なんだと思ってた」
「うん」
TH「ごめん。今は何も言えない」
「いいよ。大丈夫」
TH「帰るわ」
「うん。気を付けてね」
テテが部屋を出ると
玄関のオートロックの音が
部屋中に虚しく響いた。
好きになってくれたことに
ありがとうって言えばよかった。
少しすると
涙が溢れて止まらなかった。
寒い。
頭痛い。
何もする気が起きなくて
仕事帰りのスーツのまま
ベッドに横たわった。
どのくらい
目を閉じていたんだろう。
インターホンの音で
目を覚ました私は
重い身体を引きずるようにして
玄関の扉を開いた。
「・・・はい」
?「ヌナ」
「・・・・・・・・・グク」
JK「来てみてよかった」
「・・・・・・・・・」
足の力が抜けて
グクに抱きつくように
倒れ込んだ私は
グクに軽々と抱えあげられて
ベッドまで運ばれた。
JK「そんなにヒョンが好き?」
「もう・・・いいの」
JK「泣いたの?振られた?」
振られたよりも
もっと痛かった。
テテが私を見なかったから。
ベッドに横になる私に
寄り添うように
一緒に横になったグクが
私の身体の下に腕を滑らせると
向きを変えて
抱き締めてくれた。
「・・・・・・あったかい」
誰でも良かったのかもしれない
ただ寒くて怖かったから。
JK「ヨシヨシ」
「・・・・・・フッ(*´∀`)」
JK「あ、笑った」
「ヨシヨシ・・・なんて言うから」
JK「ヌナ」
「ん?」
JK「笑ってるのがいいよ」
「・・・・・・ありがと」
JK「でも、泣きたいなら泣きな」
「・・・・・・グク」
その日、グクの腕の中で
泣き疲れた私は
温かい腕の中で眠りに落ちて
忘れちゃったけど
幸せな夢を見た。
「グク、起きて」
JK「んん〜〜〜〜っ」
「仕事、行かなきゃ」
JK「はぁ〜い」
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作者名:さるるん | 作成日時:2019年10月22日 21時