story 30 JM ページ30
仕事を終えて
A先輩に発信した。
でも出ない・・・。
大田に異動なんて・・・。
そんな時期でもないのに
なんで急に?
俺らのせいかな・・・。
3回目に発信して
やっと繋がった電話だったけど
聞こえた声は
先輩じゃなくて、先輩のお友達だった。
友『この前の子じゃないわね』
「この前?」
友『なんだっけ・・・・・・テテ!!
君はテテって子、知ってるかな?』
「あ・・・はい」
友『場所送るから
テテって子に迎えに来るよう伝えて』
「・・・・・・わかりました」
なんでテテ?
お友達さんは
なんでテテを知ってるんだ?
送られてきた住所は
BARの住所で
きっと先輩は酔い潰れちゃったんだね。
?「A、なんだって?」
「・・・テテ」
TH「ん?」
「連絡つかなかった。
お友達が電話に出て・・・」
TH「また?ったく・・・どこ?」
「え?」
TH「店、どこ?」
「あー。ココだって」
TH「行くぞ」
「あ・・・うん」
“また?”って言った。
テテは迎えに行った事が
あるんだ、きっと。
でも聞けなかった。
お店に着くと
俺より先に先輩を見つけたテテは
一直線に先輩の元に向かった。
友「また会ったね」
TH「飲ませ過ぎっす」
A「あーーーーっ!!テテ!!」
TH「なんだよ、ほら行くぞ」
A「やだ」
TH「やだじゃねぇ」
A「テテ〜〜〜。
私ねぇ大田に行くのよ〜〜」
TH「あ、そう」
A「アンタから逃げるのっ!!」
TH「なんで逃げんだよ」
A「内緒っ♪」
俺はもう。
その場に居たのに
いない人だった。
来るんじゃなかった。
知ってたけど。
先輩がテテのこと
好きなこと
気付いてたけど
こんな形で先輩の口から
聞きたくなかった。
俺は振られたみたいだよ、テテ。
帰ろ。
俺は居なくても良さそう。
未練が残った。
でも・・・テテならいいやとも思えた。
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作者名:さるるん | 作成日時:2019年10月22日 21時