社内恋愛 BTS編 (ページ19)

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テテだけでもパニックだったのに
ジミンにまで告白されて
会社を初めてサボった。

課長に連絡を入れると
何かあったのかと聞かれたけど
ただの風邪ですと言って
明日には出勤すると伝えた。

課長『彼らは明日から面談だから』

「そうですか」

課長『あなたは通常の業務に戻ってね』

「わかりました」

あの真ん中の席は
今日で最後だったのかと
少しだけ残念に思えた。

「さてと、買い物でも行こうかな」

せっかくサボったんだもの。

気晴らしにショッピングでもしよ。

ちょうど服が欲しいと
思ってたしね。

デパートで丸1日
時間を潰した。

1人で食事も済ませて
タクシーで家へと向かった。

買いすぎたな･･･。

来月は節約しなきゃ。

運転手「荷物、運ぼうか？」

「あ、いえ。大丈夫です」

運転手「あー、彼が待ってたのか」

「え？」

タクシーが着くのを待ってたかのように
そこにいたのはテテ。

トランクが開いたことに
気付いたようで
荷物を降ろして
待っててくれた。

TH「買い物でストレス発散？」

「貸して」

TH「部屋まで運ぶ」

「いーよ」

TH「何もしねぇ。何も言わねぇから」

「･････････」

マンションの入口に向かって
ズンズン進むテテを
後ろから追いかけるしかなかった。

この後ろ姿も
見ることなくなるのね。

部屋の扉を開くと
玄関先に荷物を置いたテテは
家に上がることなく
部屋を出てきた。

まだ外にいて
ドアを止めていた私は
目線のやり場にすら困った。

TH「明日は来いよな」

「うん」

TH「･･･てかさ、鈍感過ぎねぇ？」

「は？」

TH「俺が家を知ってるの
何とも思わなかった？」

「あ。え？なんで知ってんの？」

TH「おそっ」

「なんで？」

TH「先に帰った日
連絡がつかねぇから会社で調べた」

「え？」

TH「ここに着いて
部屋の灯りを確認したら連絡してきやがって」

「あー、だからもういいって･･･」

TH「ったく」

「仕方ないでしょ」

TH「まぁいいや。明日な」

「ありがと」

ほんとに家には上がらずに
クールに去っていったテテ。

もう少し、一緒に居たかったけど
そんなこと言える訳もなく
部屋に入ると
靴も脱がずに玄関先に座り込んだ。