story 15 ページ15
会社からバス停まで5分。
歩きながら電話したのは
大学時代からの親友。
「あ、ミヨナ」
MY「んー、A。どした？」
「定時で終わったから」
MY「ご飯行く？」
「行ける？」
MY「いーよー。いつものとこね」
「先に行ってるね」
大学の頃から通ってる
小さな食堂。
店主のアジュマが
いつも相談にのってくれてたな。
「こんばんはー」
店主「あら、Aちゃん」
「お久しぶりです」
店主「ミヨンちゃんも来るの？」
「はい」
店主「いつもの席空いてるわよ」
「ありがとう」
お店の奥に
ひとつだけある座敷席。
ハイヒールから
開放された足を投げ出して
ミヨンの到着を待った。
MY「お待たせ」
「久しぶり」
MY「元気そうね」
「相変わらずよ」
ミヨンの到着から
20分程はアジュマも混ぜて
昔話に花が咲いた。
アジュマがいなくなると
焼酎をチビチビ呑みながら
近況報告。
小説を書いているミヨンは
私の話を興味深そうに聞いてた。
MY「で？」
「ん？」
MY「どっち？」
「なにが？」
MY「どっちが好きなの？」
「は？どっちも違うわよ」
MY「ふーーーん」
「なによっ」
MY「まぁいいんじゃない」
「なにが？」
MY「年下の新入社員でも男でしょ」
そうなのよ。
そうだけど。
どうなのよ。
MY「なんか楽しそうな生活してるわね」
「そお？」
MY「羨ましいわ」
「私は自由なミヨンが羨ましいけど」
店主「他人は羨ましいものよ」
「だよね」
温かいチゲに
久しぶりの白いご飯。
いい香り♪♪
店主「私は生意気な方だと思うわ」
MY「私もそう思う!!」
「なに？なんの話し？」
MY「イケメン新入社員」
「え？生意気な方って？」
店主「Aが好きな方」
「･･････(//･_･//)ｶｧ〜ｯ…」
MY「赤くなった!!」
否定･･･出来ない。
薄々気付いてはいたのよ。
でもね･･･。
振られたらかっこ悪いし
会いづらくなるし。
この歳になって
こんなに惑わされるとは･･･。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 364人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さるるん
| 作成日時：2019年10月22日 21時
