story 36 ページ36
VIP用の病室が並ぶ廊下。
スタッフから聞いた
部屋の前に立ち
深呼吸した。
ドアを開くと
腕から点滴の管が伸びた
Aが目に入って
泣きそうだった。
「医者は？なんて？」
ｽﾀｯﾌ「ショック状態だそうです」
「で？」
ｽﾀｯﾌ「今日は入院して様子を見ると」
「帰っていいよ」
ｽﾀｯﾌ「でも･･････」
「俺がいるから。スンリも帰れ」
眠ってるようにしか
見えないA。
触れることすら
躊躇われた。
とりあえず
部屋の中にあった
冷蔵庫から水を取り出し
ソファに座ると
水を乾いた喉に流し込んだ。
恐怖･･･なんてもんじゃないよな。
生きた心地がしなかったはず。
後遺症がなければいいけど･･･。
A「･･････オッパ」
深夜、目が覚めたAに
呼ばれて、座ったまま寝てた俺も
目を覚ました。
「A」
A「･･･オッパ･･････ｽﾞｽﾞｯ･･･」
「よしよし。怖かったよな」
抱き締める度に
お前は震えてるよな。
どうしたら
この震えはなくなるんだろうな。
「日本に･･･帰るか？」
A「･････････うん･･･」
「手配してやっから」
A「･･････はい」
もう俺のワガママで
繋ぎ止めてはおけない。
本当に壊れてしまう。
それを見てるのも嫌だった。
二度と会えないのかな、俺たち。
「とりあえず今は休め」
A「･･････はい」
薬がまだ効いてるのか
すぐに寝息を立て出したAの
頬に残る涙の跡を
親指で拭うと、涙が出た。
あらためて思い知った。
こんなに大切で
愛してるんだと。
でも手放さなきゃいけない
この状況はなんだ？
やってらんねーよ、マジで。
眠っているAの唇に
俺の唇を重ねると
俺の手を握っていたAの手に
力が入った。
もっと早く
出会うべきだった。
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さるるん(プロフ) - 舞桜さん» お久しぶりですね。いつもありがとうございますm(_ _)m星10ありがとうございます!!更新頑張りますね。 (2019年8月21日 8時) (
レス) id: 06617cdfda (このIDを非表示/違反報告)
舞桜(プロフ) - さるるんさんお久しぶりです！さるるんさんから産み出されるBIGBANGに興奮しております。即星10 (2019年8月21日 8時) (レス) id: c1ba84da81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さるるん
| 作成日時：2019年8月20日 14時
