story 20 ページ20
お気に入りの
キングサイズのベッド。
俺以外、寝たことないベッド。
A「お邪魔します」
「俺、シャワー浴びてくるから」
A「え？いや･･･あの･･･」
「そんなんで、寝れる？」
A「･･････ですよね」
「落ち着け。何もしねーから」
部屋を出て
ドアを閉めると
天井を仰いだ。
今日は寝れないな･･･。
シャワーを済ませると
水のペットボトルを持って
寝室に向かう。
ドアの前で
呪文のように
「寝るだけ、寝るだけ」と
小さな声で呟いた。
ドアを開くと
ベッドの上に体育座りしたA。
布団に潜り込むと
体育座りのまま動かない
Aに声を掛けた。
「A？」
A「･･････」
「え？寝てんの？」
肩に少しだけ力を加えると
仰向けに倒れて
俺の方を向いて横になった。
襲っちゃうよ？マジで
って･･････できねーな。
何となく
首の下に腕を滑り込ませて
抱き枕のように抱くと
俺も目を閉じた。
“♪〜〜♪♪〜”
寝れないと思ってたのに
意外と普通に寝れたな。
目覚ましの音で目を覚ますと
腕の中に居ないA。
クシャクシャの頭で
部屋から出ると
いい匂いが鼻先に届いた。
「おはよ」
A「おはようございます」
「なにしてんの？」
A「朝ごはんって･･･食べますか？」
「食べねーな」
A「･･････そうですか」
わかりやすく
凹むよな･･･。
ったく。
「スープある？」
A「あります!!」
「ちょーだい」
A「はい」
「顔洗って来るわ」
A「はいっ」
洗面所の鏡の前
自分の顔を見ながら
俺、大丈夫かな･･･と
ふと思った。
今までも彼女はいたけど
彼女に合わせるなんてこと
なかった気がする。
そんな俺が
ここ何年も朝ごはんなんて
食べてないのに
食べるんだってさ。
溺れちゃってんじゃん。
クォン・ジヨン
大丈夫か？
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さるるん(プロフ) - 舞桜さん» お久しぶりですね。いつもありがとうございますm(_ _)m星10ありがとうございます!!更新頑張りますね。 (2019年8月21日 8時) (
レス) id: 06617cdfda (このIDを非表示/違反報告)
舞桜(プロフ) - さるるんさんお久しぶりです！さるるんさんから産み出されるBIGBANGに興奮しております。即星10 (2019年8月21日 8時) (レス) id: c1ba84da81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さるるん
| 作成日時：2019年8月20日 14時
